2015.09.09 | ニュース

変形性膝関節症の痛みにはマッケンジー法が効くかもしれない!

ランダム化比較試験で検討

from The Journal of orthopaedic and sports physical therapy

変形性膝関節症の痛みにはマッケンジー法が効くかもしれない!の写真

関節痛の運動療法としてマッケンジー法があります。今回、変形性膝関節症の患者をマッケンジー法で治療する研究が行われた結果、膝の痛みが改善する効果が見られました。

◆マッケンジー法とは?

マッケンジー法は、正式な名前を"The McKenzie Method of Mechanical Diagnosis & Therapy(MDT)" と言い、関節の痛みなどに用いる方法です。今回の研究では、膝の曲げ伸ばしの運動を、椅子に座った状態や立った状態など様々な姿勢で行い、膝を整える運動を行っています。

 

◆変形性膝関節症患者180人を対象に分析

この研究は、変形性膝関節症患者180人を対象に実施しました。まず対象者を、エクササイズを行う群(介入群)と何もエクササイズを行わない群(対照群)とにランダムに分け、さらに介入群はエクササイズを始める前に評価をし、マッケンジー法で運動療法を行う群と、ほかの運動療法(筋力トレーニングやエアロビックエクササイズ、エアロバイク、歩行練習など)を行う群にわけました。それぞれの群で膝の痛みが変化するかを検討しました。

 

◆マッケンジー法が膝の痛みに効くかもしれない?

介入群と対照群との比較は、以下の通りでした。

エクササイズ介入群は、対照群と比較し、治療2週で、P4 scores (平均差、-6; 95%信頼区間: -8、-3)、KOOS pain scores (平均差9; 95%信頼区間: 5、13)、KOOS function scores (平均差、11;95%信頼区間: 7、15)が、3か月経過した時点では、KOOS pain scores (平均差、7; 95%信頼区間: 3、11)、KOOS function scores (平均差、5; 95%信頼区間: 1, 9)が、有意データを分析して導かれた結果が、偶然として説明できる確率は低いとみなされることに改善した。

MDT適応サブグループは不適応サブグループと比較し、2週間後(ボンフェローニ補正でP<.01)と3か月後(ボンフェローニ補正でP≦.05)ですべてのアウトカムが改善した。

治療2週、3か月後ともにマッケンジー法でリハビリを行った群は膝の痛みが改善していました

 

マッケンジー法による治療について効果と安全性が確立されれば、マッケンジー法が治療の選択肢に加わるかもしれません。

執筆者

com


参考文献

Efficacy of exercise intervention as determined by the McKenzie System of Mechanical Diagnosis and Therapy for knee osteoarthritis: a randomized controlled trial.

J Orthop Sports Phys Ther. 2014 Mar

[PMID: 24450370]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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