1日3〜4杯のコーヒーを飲む人は死亡率が低い
現在、世界中でコーヒーの摂取が増えています。 今までコーヒーがどのように健康にかかわるのか、いくつもの研究が行われてきましたが、死亡率とどのような関係があるかについてはの研究はわずかでした。 今回、日本の国立がん研究センターの研究チームが「コーヒーを摂取する習慣が死亡率低下と関連があり、死因別にみると心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡率の低下と関連があった」と報告しました。
◆日本人、約9万人の追跡研究を行う
40歳から69歳で、研究参加時までに
この対象者の食生活のデータから、コーヒー摂取量コーヒーの摂取と死亡リスクの関係、および死因ごとの死亡率との関係を分析しました。
◆1日3〜4杯のコーヒー摂取で死亡リスク24%減少
追跡調査中に死亡したのは12,874人でした。
コーヒーをたくさん飲むほど死亡率が低くなるという関係がありました。
コーヒーの1日の摂取量と死亡リスクの関係は以下の通りでした。
- 1杯未満・・・全く飲まない人と比べて9%の減少
- 1〜2杯・・・全く飲まない人と比べて15%の減少
- 3〜4杯・・・全く飲まない人と比べて24%の減少
- 5杯・・・全く飲まない人と比べ15%の減少
また、コーヒーの摂取は心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡率の減少と
研究チームは「コーヒーの摂取は死亡率を減らすこと、日本の死亡の主な原因である心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の
必ずしもコーヒーを飲むことで死亡リスク減らせるとは断定できないことに注意が必要ですが、興味深い研究結果です。
コーヒー党のみなさんには朗報ですね!?
執筆者
Association of coffee intake with total and cause-specific mortality in a Japanese population: the Japan PublicHealth Center-based Prospective Study.
Am J Clin Nutr. 2015 Mar 11
[PMID: 25762807]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。