処方薬
硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の基本情報

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の概要

商品名 硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」
一般名 ストレプトマイシン硫酸塩注射用
薬価・規格 396.0円 (1g1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 MeijiSeikaファルマ
YJコード 6161400D1034
レセプト電算コード 620003244
添付文書PDFファイル

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • アミノグリコシド系の抗生物質です。細菌のタンパク質の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。
  • マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症を治療するお薬です。
  • 非結核性抗酸菌症の原因となる細菌の増殖をおさえる働きがあります。
  • 結核菌の増殖をおさえる働きがあります。
  • 結核の治療に用いるお薬です。

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の用途

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

AST上昇、ALT上昇、発熱、過敏症、発疹、扁平苔癬型皮疹、口唇部のしびれ感、蟻走感、BUN上昇、クレアチニン上昇、浮腫

起こる可能性のある重大な副作用

難聴、耳鳴、眩暈、第8脳神経障害、前庭機能障害、急性腎障害、重篤な腎障害、ショック、アナフィラキシー、蕁麻疹、心悸亢進、発汗、悪寒、頭痛、全身倦怠感、血圧低下、呼吸困難、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、間質性肺炎、咳嗽、胸部X線異常、好酸球増多、溶血性貧血、血小板減少、肝機能障害、黄疸、LDH上昇、γ-GTP上昇

上記以外の副作用

蛋白尿、血尿、カリウム異常、電解質異常、顆粒球減少、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎、疼痛、硬結

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の用法・用量

  • 〈肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合〉通常、成人にはストレプトマイシンとして1日1g(力価)を筋肉内注射する
  • 週2~3日、あるいははじめの1~3ヵ月は毎日、その後週2日投与する
  • また必要に応じて局所に投与する
  • ただし、高齢者(60歳以上)には1回0.5~0.75g(力価)とし、小児あるいは体重の著しく少ないものにあっては適宜減量する
    • なお、肺結核及びその他の結核症に対して使用する場合、原則として他の抗結核薬と併用する
  • 〈マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症に対して使用する場合〉通常、成人にはストレプトマイシンとして1日0.75~1g(力価)を週2回または週3回筋肉内注射する
  • 年齢、体重、症状により適宜減量する
  • 〈その他の場合〉通常、成人にはストレプトマイシンとして1日1~2g(力価)を1~2回に分けて筋肉内注射する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈MAC症を含む非結核性抗酸菌症〉投与開始時期、投与期間、併用薬等について国内外の各種ガイドライン等、最新の情報を参考にし、投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 腎機能障害
    • 大量投与
    • 長期間投与
    • 肝機能障害
    • 経口摂取の不良
    • 重症筋無力症
    • 全身状態の悪い
    • アミノグリコシド系抗生物質による難聴
    • 難聴
    • 非経口栄養
    • クエン酸水和物で抗凝固処理した血液を大量輸血された

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
腎障害を起こす恐れのある血液代用剤 腎障害が発現・悪化
デキストラン製剤 腎障害が発現・悪化
ヒドロキシエチルデンプン 腎障害が発現・悪化
腎毒性を有する薬剤 腎障害が発現・悪化
シクロスポリン 腎障害が発現・悪化
アムホテリシンB 腎障害が発現・悪化
ループ利尿剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
フロセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
アゾセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
バンコマイシン塩酸塩 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
硫酸エンビオマイシン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
白金含有の抗悪性腫瘍剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
シスプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
カルボプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
ネダプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
麻酔剤 呼吸抑制
筋弛緩剤 呼吸抑制
ベクロニウム臭化物 呼吸抑制
A型ボツリヌス毒素 呼吸抑制

硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」と主成分が同じ薬

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硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」に関係する解説

アミノグリコシド系抗菌薬

  • 硫酸ストレプトマイシン注射用1g「明治」は、アミノグリコシド系抗菌薬に分類される。
  • アミノグリコシド系抗菌薬とは、細菌のタンパク質合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

アミノグリコシド系抗菌薬の代表的な商品名

  • 硫酸ストレプトマイシン
  • 硫酸カナマイシン、カナマイシン
  • ゲンタシン
  • トロビシン
  • ハベカシン
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