処方薬
ゲンタシン注40

ゲンタシン注40の基本情報

ゲンタシン注40の概要

商品名 ゲンタシン注40
一般名 ゲンタマイシン硫酸塩注射液
薬価・規格 291.0円 (40mg1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 高田製薬
ブランド ゲンタシン軟膏0.1% 他
YJコード 6134407A2071
レセプト電算コード 620003210
添付文書PDFファイル

ゲンタシン注40の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • アミノグリコシド系の抗生物質です。細菌のタンパク質の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。

ゲンタシン注40の用途

ゲンタシン注40の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腎機能障害、BUN上昇、クレアチニン上昇、尿所見異常、乏尿、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、好酸球増多、過敏症

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、心悸亢進、血圧低下、急性腎障害、重篤な腎障害、第8脳神経障害、眩暈、耳鳴、難聴

上記以外の副作用

そう痒、浮腫、ビリルビン上昇、四肢のしびれ感、幻覚、妄想、痙攣、意識障害、嘔吐、食欲不振、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、口内炎、神経炎、疼痛、硬結、発疹、発熱、血尿、カリウム異常、電解質異常、頭痛、貧血、白血球減少、血小板減少、悪心

ゲンタシン注40の用法・用量

  • 通常、成人ではゲンタマイシン硫酸塩として1日3mg(力価)/kgを3回に分割して筋肉内注射または点滴静注する
  • 増量する場合は、1日5mg(力価)/kgを限度とし、3~4回に分割して投与する
  • 小児では、1回2.0~2.5mg(力価)/kgを1日2~3回筋肉内注射または点滴静注する
  • 点滴静注においては30分~2時間かけて注入する
    • なお、年齢、症状により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 腎機能障害患者では、血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続して、第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがあるので、次のような方法により腎機能障害度に応じて、投与量及び投与間隔を調節すること〔8.3、8.5、9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.1.1. 投与間隔を調節する方法:腎機能障害患者では、通常量を「血清クレアチニン値(mg/dL)×8」時間毎に投与する
  • 7.1.2. 1回投与量を調節する方法:腎機能障害患者では、初回は通常量を投与し、以降の維持量は通常量を血清クレアチニン値(mg/dL)で除した用量を8時間毎に投与する
  • 7.2. 成人に1日最大5mg(力価)/kgまで増量した場合、副作用の発現を防ぐため、臨床的改善が認められた場合は、速やかに減量すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ゲンタシン注40の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 腎機能障害
    • 大量投与
    • 長期間投与
    • 肝機能障害
    • 経口摂取の不良
    • 重症筋無力症
    • 全身状態の悪い
    • アミノグリコシド系抗生物質による難聴
    • 難聴
    • 非経口栄養
    • クエン酸で抗凝固処理した血液を大量輸血された

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ゲンタシン注40の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
腎障害を起こす恐れのある血液代用剤 腎障害が発現・悪化
デキストラン製剤 腎障害が発現・悪化
ヒドロキシエチルデンプン 腎障害が発現・悪化
腎毒性を有する薬剤 腎障害が発現・悪化
シクロスポリン 腎障害が発現・悪化
タクロリムス水和物 腎障害が発現・悪化
アムホテリシンB 腎障害が発現・悪化
ホスカルネット 腎障害が発現・悪化
コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 腎障害が発現・悪化、呼吸抑制
ループ利尿剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
エタクリン酸 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
アゾセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
フロセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
バンコマイシン塩酸塩 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
硫酸エンビオマイシン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
白金含有の抗悪性腫瘍剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
シスプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
カルボプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
ネダプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
麻酔剤 呼吸抑制
筋弛緩剤 呼吸抑制
ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物 呼吸抑制
パンクロニウム臭化物 呼吸抑制
ベクロニウム臭化物 呼吸抑制
トルペリゾン塩酸塩 呼吸抑制
ボツリヌス毒素製剤 呼吸抑制
筋弛緩作用のある薬物 呼吸抑制

ゲンタシン注40と主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

ゲンタシン注40に関係する解説

アミノグリコシド系抗菌薬

  • ゲンタシン注40は、アミノグリコシド系抗菌薬に分類される。
  • アミノグリコシド系抗菌薬とは、細菌のタンパク質合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

アミノグリコシド系抗菌薬の代表的な商品名

  • 硫酸ストレプトマイシン
  • 硫酸カナマイシン、カナマイシン
  • ゲンタシン
  • トロビシン
  • ハベカシン
アミノグリコシド系抗菌薬についての詳しい解説を見る