処方薬
トブラシン注90mg

トブラシン注90mgの基本情報

トブラシン注90mgの概要

商品名 トブラシン注90mg
一般名 トブラマイシン注射液
薬価・規格 586.0円 (90mg1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 東和薬品
ブランド トブラシン点眼液0.3% 他
YJコード 6123401A3026
レセプト電算コード 646120062
添付文書PDFファイル

トブラシン注90mgの主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • アミノグリコシド系の抗生物質です。細菌のタンパク質の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。

トブラシン注90mgの用途

トブラシン注90mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、腎機能障害、BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、尿円柱、肝障害、疼痛、硬結、過敏症、紅斑

起こる可能性のある重大な副作用

急性腎障害、重篤な腎障害、第8脳神経障害、眩暈、耳鳴、難聴、ショック

上記以外の副作用

発熱、浮腫、血尿、カリウム異常、電解質異常、黄疸、頭痛、頭重、譫妄、見当識障害、貧血、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、白血球減少、血小板減少、食欲不振、悪心、嘔吐、口内炎、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、神経炎、そう痒、耳痛、耳閉塞感、口唇のしびれ感、しびれ感、四肢のしびれ感、下痢

トブラシン注90mgの用法・用量

  • 〈成人〉通常、トブラマイシンとして、膀胱炎および腎盂腎炎には、1日120mg(力価)を2回に、その他の感染症には、1日180mg(力価)を2~3回に、それぞれ分割して、筋肉内注射または点滴静注する
  • 点滴静注においては30分~2時間かけて注入する
  • 1回90mg投与の場合には、1時間以上かけて注入することが望ましい
    • なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
  • 〈小児〉トブラマイシンとして、1日3mg(力価)/kgを2~3回に分割して、筋肉内注射または点滴静注する
  • 点滴静注においては30分~2時間かけて注入する
    • なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)腎機能障害患者では、血中濃度の半減期が延長し、高い血中濃度が長時間持続して、第8脳神経障害又は腎障害があらわれるおそれがあるので、次のような方法により腎機能障害度に応じて、投与量及び投与間隔を調節すべきである〔8.3、9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • 7.1. 1回投与量を調節する方法7.1.1. 腎機能障害患者では、初回は通常量を投与し、以降の維持量は添付文書の計算図[投与量ノモグラム(通常投与間隔)]から求めた用量を、通常投与間隔で投与する
  • 7.1.2. 初回量、維持量共に調節する方法腎機能障害患者では、体重及びクレアチニンクリアランスを用い、添付文書の図[投与量ノモグラム(8時間ごと投与)、投与量ノモグラム(12時間ごと投与)]又は計算式から求めた初回量及び維持量を筋注する
  • [計算式(8時間ごと投与)]初回量(mg)=(D×W)×[(Ccr+140)の2乗-1800]÷(5.3×10の4乗)
  • 維持量(mg)=(D×W)×(Ccr+1)÷101
  • D:腎機能正常者の1回投与量[mg(力価)/kg]
  • W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
  • [計算式(12時間ごと投与)]初回量(mg)=(D×W)×[(Ccr+126)の2乗-6000]÷(4.4×10の4乗)
  • 維持量(mg)=(D×W)×(Ccr+1)÷101
  • D:腎機能正常者の1回投与量[mg(力価)/kg]
  • W:体重(kg)、Ccr:クレチアニンクリアランス
  • 7.2. 投与間隔を調節する方法腎機能障害患者では、「血清クレアチニン値×6」時間ごとに通常量を投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

トブラシン注90mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 腎機能障害
    • 大量投与
    • 長期間投与
    • 肝機能障害
    • 経口摂取の不良
    • 重症筋無力症
    • 全身状態の悪い
    • アミノグリコシド系抗生物質難聴
    • 難聴
    • 非経口栄養
    • クエン酸水和物で抗凝固処理した血液を大量輸血された

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

トブラシン注90mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
腎障害を起こす恐れのある血液代用剤 腎障害が発現・悪化
デキストラン製剤 腎障害が発現・悪化
ヒドロキシエチルデンプン 腎障害が発現・悪化
腎毒性を有する薬剤 腎障害が発現・悪化
シクロスポリン 腎障害が発現・悪化
アムホテリシンB 腎障害が発現・悪化
ループ利尿剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
エタクリン酸 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
フロセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
アゾセミド 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
バンコマイシン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
エンビオマイシン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
白金含有の抗悪性腫瘍剤 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
シスプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
カルボプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
ネダプラチン 腎障害及び聴器障害が発現・悪化
麻酔剤 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
筋弛緩剤 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
ツボクラリン 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
パンクロニウム臭化物 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
ベクロニウム臭化物 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
トルペリゾン 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
A型ボツリヌス毒素 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
神経筋遮断作用を有する薬剤 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる
コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム 神経系障害や呼吸抑制を発現するリスクが高まる

トブラシン注90mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
    薬価 586.0円 (90mg1管)
    薬の形状 注射薬 > 液剤 > 注射液
    製造会社 東和薬品
  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
    薬価 403.0円 (60mg1管)
    薬の形状 注射薬 > 液剤 > 注射液
    製造会社 東和薬品
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トブラシン注90mgに関係する解説

アミノグリコシド系抗菌薬

  • トブラシン注90mgは、アミノグリコシド系抗菌薬に分類される。
  • アミノグリコシド系抗菌薬とは、細菌のタンパク質合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

アミノグリコシド系抗菌薬の代表的な商品名

  • 硫酸ストレプトマイシン
  • 硫酸カナマイシン、カナマイシン
  • ゲンタシン
  • トロビシン
  • ハベカシン
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