アセトアミノフェン製剤
脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする薬

アセトアミノフェン製剤の解説

アセトアミノフェン製剤の効果と作用機序

  • 脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする薬
    • 発熱は脳の体温調節中枢に情報が伝わり、体温調節中枢から発熱の指令が身体の各部に伝わることで生じる
    • アセトアミノフェンは体温調節中枢に作用し、熱を体外へ逃がす作用を増強する
    • アセトアミノフェンは発熱や痛みの情報を伝える物質を阻害する作用をあらわす

アセトアミノフェン製剤の薬理作用

体温の上昇には脳が関わっていて、脳の視床下部というところに体温調節中枢がある。風邪などによって体内で発熱の情報を持つ物質であるプロスタグランジン(PG)が作られると、それが脳の体温調節中枢に伝わりこの情報を受け取った体温調節中枢は身体の各部に体温を上げるように指示を出す。これにより発熱が生じる。

アセトアミノフェンは視床下部における体温調節中枢に作用し、熱放散(血管や汗腺を広げることで体外へ熱を逃がすこと)を増大させることで解熱作用をあらわす。また、体温調節中枢に関わるPGの合成阻害作用により解熱作用をあらわす。

その他、アセトアミノフェンには、平熱時にはほとんど体温に影響を及ぼさないという特徴であったり、疼痛緩和作用をあらわすが抗炎症効果は(臨床上)ほとんど期待できないなどの特徴がある。

アセトアミノフェン製剤の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 稀に吐き気・嘔吐、食欲不振などがあらわれる場合がある
  • 肝機能障害
    • 頻度は非常に稀である
    • 倦怠感、食欲不振、発熱、黄疸発疹などがみられ症状が続く場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
  • アナフィラキシー、過敏症など
    • 頻度は非常に稀である
    • 皮膚の痒み、蕁麻疹、声のかすれなどがみられる場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する

アセトアミノフェン製剤の一般的な商品とその特徴

カロナール

  • 剤形が錠剤、シロップ剤、細粒剤など多種存在し、用途などに合わせて選択が可能

コカール

  • 剤形に錠剤、ドライシロップ剤(20%、40%)があり用途に合わせて選択が可能

アンヒバ,アルピニー

  • 坐剤であり、内服薬の嚥下が困難な患者などへのメリットが考えられる

トラムセット

  • アセトアミノフェンとオピオイド鎮痛薬(トラマドール)を配合した製剤
    • 主に慢性疼痛や抜歯後の疼痛などに使用する
    • 特に服用開始初期は(トラマドールによる)眠気や吐き気などの副作用に注意する

SG配合顆粒

  • アセトアミノフェンとピリン系薬剤、無水カフェインなどを配合した製剤
  • アセトアミノフェン以外の成分に関して
    • イソプロピルアンチピリン(IPA:ピリン系薬剤):解熱鎮痛作用をあらわす
    • アリルイソプロピルアセチル尿素:鎮痛効果を助ける作用をあらわす
    • 無水カフェイン:鎮痛効果を助け血管の拡張を抑えるなどの働きをあらわす