ひぶんしょう
飛蚊症
視界に黒い点、糸くず、虫のような影が浮かんで見える症状
1人の医師がチェック 12回の改訂 最終更新: 2026.06.24

飛蚊症の基礎知識

POINT 飛蚊症とは

視界に黒い点、糸くず、虫のような影が浮かんで見える症状です。多くは加齢に伴う硝子体の変化や後部硝子体剥離によるもので、自然に目立ちにくくなることもあります。一方で、急に視野中の異物が増えた、光が走るように見える、視野が欠ける、カーテンがかかったように見える場合は、網膜裂孔や網膜剥離の可能性があるのでより注意が必要です。検査では視力検査、細隙灯顕微鏡検査、散瞳による眼底検査などを行います。網膜に異常がなければ経過観察することが多いのですが、網膜裂孔や網膜剥離があればレーザー治療や手術を検討します。飛蚊症が心配な人は眼科で相談してください。

飛蚊症について

  • 硝子体に濁りや線維状のかたまりが生じ、それが網膜に影として映る状態
  • 加齢に伴う硝子体の変化が主な原因
  • 中高年以降に多い症状
  • 後部硝子体剥離に伴って急に自覚することがある
  • 近視が強い人や、眼の外傷後、眼内手術後では起こりやすい傾向
  • 多くは良性だが、網膜裂孔や、硝子体出血網膜剥離などが背景に存在することがある
  • 急に飛蚊症が増えた場合や光視症を伴う場合は、網膜裂孔・網膜剥離の確認が必要

飛蚊症の症状

  • 黒い点・糸くず・虫・輪・すすのようなものが見える
  • 視線を動かすと一緒に動く浮遊物を自覚する
  • 明るい場所、白い壁、青空などで目立ちやすい
  • 片眼または両眼に出現する
  • 痛みを伴わないことが多い
  • 光が走る、稲妻のように見える光視症を伴うことがある
  • 急な飛蚊症の増加、視野の一部が欠ける、カーテンがかかったように見える場合は緊急性がある
  • 視力低下や視野障害を伴う場合は網膜剥離などの可能性

飛蚊症の検査・診断

  • 問診:いつから見えるか、急に増えたか、片眼か両眼かの確認
  • 光視症、視力低下、視野欠損、外傷歴、手術歴、強度近視の確認
  • 視力検査:視力低下の有無を確認する
  • 眼圧検査:眼の状態を総合的に確認する
  • 細隙灯顕微鏡検査:前眼部や硝子体の混濁、出血、炎症所見を確認
  • 眼底検査:散瞳薬で瞳孔を広げ、網膜裂孔、網膜剥離硝子体出血などを確認する
  • 眼底写真・OCT:網膜や黄斑部の状態を評価する検査
  • 眼科超音波検査硝子体出血などで眼底が見えにくい場合に検討する検査

飛蚊症の治療法

  • 経過観察:加齢性の硝子体変化や後部硝子体剥離のみで、網膜に異常がない場合の基本方針
    • 時間とともに目立ちにくくなることが多い状態
    • 定期検査や症状変化時の再診が重要
  • 網膜裂孔の治療:網膜剥離への進行を防ぐ目的の治療
    • 網膜裂孔が見つかった場合はレーザー光凝固などを検討
  • 網膜剥離の治療:網膜剥離がある場合は早急な治療が必要
    • レーザー治療、冷凍凝固、硝子体手術などから病状に応じて選択
  • 糖尿病網膜症や、網膜静脈閉塞症、炎症性疾患などが原因の場合は原疾患の治療
  • 硝子体手術:飛蚊症が非常に強く、生活に大きな支障がある場合に検討されることがある
  • 白内障、網膜裂孔、網膜剥離、感染などのリスクがあるため慎重な判断が必要
  • レーザー硝子体融解術:一部の飛蚊症に対して行われることがある治療

飛蚊症のタグ

からだ