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ロコモティブシンドローム
加齢や関節の病気、筋肉や骨の弱化などによって起こる要介護状態
3人の医師がチェック 39回の改訂 最終更新: 2018.05.29

ロコモティブシンドロームの基礎知識

POINT ロコモティブシンドロームとは

筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板などの、運動時に重要な体の部位である運動器に障害が起こり、移動能力の低下した状態を指します。運動器症候群とも呼びます。高齢化の進む日本社会では、介護が必要となる最多の原因がロコモティブシンドロームであり、社会問題となっています。代表的な症状としては、階段が自力で登り切れない、買い物袋を持ち帰れない、15分以上続けて歩けない、横断歩道を青信号のうちに渡り切れない、家の中でしばしばつまづいてしまう、などが挙げられます。ロコモティブシンドロームの診断は、問診や身体診察で行いますが、必要に応じて運動器の画像検査を行って、運動器障害の原因をより詳しく調べます。治療に関しては、運動器の病気があればそちらの治療と、リハビリが重要となります。ロコモティブシンドロームが心配な方や治療したい方は、整形外科やリハビリ科を受診してください。

ロコモティブシンドロームについて

  • 身体を支える筋肉、骨、軟骨、関節、椎間板などの組織に障害が起き、要介護状態、または要介護状態になる危険性が高い状態
    • 歩くことや立ち座りなど日常生活を円滑に送れなくなる
    • 加齢や関節の病気、骨粗鬆症などが原因で起こる
  • 要介護の1/3は、運動器(関節や筋肉など)の障害が原因
  • 栄養状態や生活習慣なども原因になる
  • 日本整形外科学会が提唱している概念で、現時点では世界的な認知度は高くない
    • 高齢化の進む日本社会を見据えて、2007年に新しく提唱された病気

ロコモティブシンドロームの症状

  • 症状は多岐にわたる
    • 筋力低下
    • 関節の可動性の悪化
    • バランス能力の低下
    • 日常生活動作(歩く、立つ、階段の昇り降りなど)の制限
    • 関節や筋肉の痛み など

ロコモティブシンドロームの検査・診断

  • 以下の状態を検査を参考にした上で総合的に判断する
  • 身体機能の検査
    • 筋力
    • 関節の可動性
    • 痛みの有無や範囲
    • バランス機能
    • 心肺機能
  • 日常生活で困難な動作の聴取、検査
    • 歩く
    • 立ち座り
    • 階段昇降
    • 身の回りの動作(トイレ、入浴など)
    • 家事全般(掃除、食事など)

ロコモティブシンドロームの治療法

  • 運動習慣、食事習慣など、生活習慣の指導を行う
    • 予防としても重要
  • 関節が硬くならないためにストレッチや体操を行う
  • バランスの良い栄養管理を行う
  • 骨粗鬆症変形性関節症といった根本の病気に対して薬を処方することもある
  • 地域や病院によっては、ロコモティブシンドロームの予防体操や健康診断を行っているところもある

ロコモティブシンドロームのタグ

ロコモティブシンドロームに関わるからだの部位

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