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アスペルギローマ
アスペルギルスという真菌が感染することで起こる肺の病気。肺結核感染などによって肺に傷跡がある場合に起こりやすい
5人の医師がチェック 35回の改訂 最終更新: 2017.12.06

アスペルギローマの基礎知識

POINT アスペルギローマとは

アスペルギルスという真菌(かび)が肺に感染を起こした病気です。肺の中に菌球と呼ばれるアスペルギルスの塊ができることが特徴になります。元々肺に持病(COPD、気管支拡張症、肺結核後遺症、間質性肺炎など)のある人に起こりやすいです。感染当初は症状のないことがほとんどですが、病期の進行とともに段々と症状が出てきます。現れやすい症状は痰・血痰・咳・微熱になりますが、非常に進行した場合には喀血することがあります。 画像検査・血液検査・細菌検査を用いて診断します。必要に応じて気管支鏡検査を行います。抗真菌薬を用いて治療し、可能であれば手術を行うこともあります。アスペルギローマが心配な人や治療したい人は、呼吸器内科や感染症内科を受診して下さい。

アスペルギローマについて

  • アスペルギルスという真菌が感染することで起こる肺の病気
  • 肺結核感染などによって肺に傷跡がある場合に起こりやすい
  • 肺に空洞が生じ、その中に菌球と呼ばれるアスペルギルスの塊ができる
  • アスペルギローマの起こりやすい肺の病気は以下である

アスペルギローマの症状

  • 無症状で長期間経過することが多い
  • 病状が進行した後に血の混じった痰(血痰)や喀血(肺から血を吐く)に繋がる
    • まれではあるが、死に至る程の喀血を起こすこともある

アスペルギローマの検査・診断

  • 画像検査
    • 胸部レントゲン検査
    • 胸部CT検査
  • 血液検査
    • 炎症反応の上昇
    • 抗体検査:アスペルギルスに感染したことがあるかの検査
  • 喀痰検査
    • アスペルギルスがいる場合は培養されて判定できる
    • ただし、培養は難しいのでアスペルギルスがいても培養で生えないことは多い
  • 必要に応じて気管支鏡による検査も行う

アスペルギローマの治療法

  • 症状が安定している場合は、特に治療することなく経過をみていく場合が多い
  • 喀血などの症状が有る場合や菌球がどんどん大きくなる場合は手術を行う
    • アスペルギルスが寄生している部位を取り除く
    • 1つの空洞に菌球が収まっている場合には積極的に手術を行う
  • 手術ができないと判断された場合は、抗真菌薬の投与を行う場合もある
    • イトラコナゾール
    • ボリコナゾール
    • ミカファンギン
    • カスポファンギン   など

アスペルギローマに関連する治療薬

トリアゾール系抗真菌薬(内服薬・注射薬)

  • 真菌(カビ)の細胞膜の合成を阻害し、白癬症やカンジダ症などの真菌感染症を治療する薬
    • 白癬症やカンジダ症などの真菌感染症は、真菌の感染により引き起こされる病気で特に免疫力の低下している場合などでは感染がおこりやすい
    • 真菌は細胞膜により覆われていて、この細胞膜がないと生存できない
    • 本剤は真菌の細胞膜合成を阻害し抗真菌作用をあらわす
トリアゾール系抗真菌薬(内服薬・注射薬)についてもっと詳しく

アスペルギローマが含まれる病気

アスペルギローマのタグ

アスペルギローマに関わるからだの部位

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