われんべるぐしょうこうぐん(えんずいがいそくしょうこうぐん)
ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)
延髄と呼ばれる部位に発症する、脳梗塞の1種
9人の医師がチェック 49回の改訂 最終更新: 2020.06.26

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の基礎知識

POINT ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)とは

延髄と呼ばれる場所に発症する脳梗塞の一種のことを指します。主な原因は延髄の外側に血液を送る動脈の閉塞です。「顔面の感覚の異常」と「首より下にはその反対側の感覚の異常」が症状の特徴です。その他の症状には、めまい・吐き気・構音障害・声がれなどがあります。診断確定のために頭部MRI検査・脳血管造影検査(カテーテル検査)などが行われ、薬物治療とリハビリテーションを組み合わせて治療が行われます。顔・身体の感覚障害・飲み込みにくいなどの症状がでた場合は必ず神経内科もしくは脳外科にかかるようにしてください。

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)について

  • 延髄と呼ばれる部位に発症する、脳梗塞の1種
    • 延髄の外側に血液を送る動脈(椎骨動脈や後下小脳動脈)が閉塞することで起こる
  • 感覚障害、めまい、飲み込みの障害などが起こる
    • 感覚障害は顔面と首から下で左右反対側に出るのが特徴

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の症状

  • 典型的な症状
    • 病側(脳梗塞のあった側)の顔面感覚障害
    • 病側と反対側の体の感覚障害
    • 飲み込みの障害
    • 回転性(ぐるぐるするような)めまい
    • 運動失調(手足を伸ばすとその方向が定まらない)
    • 自律神経障害
    • 筋力などあまり問題がないのに体が横に倒れていく(自分で倒れていることは気づいているが直せない)

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の検査・診断

  • 頭部MRI検査
    • 脳梗塞を診断する上で最も重要な検査
  • 脳血管造影検査カテーテル検査
    • どこの血管が詰まっているか、血管そのものに異常はないか、といったことが詳しく分かる

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の治療法

  • 脳梗塞発症してから4.5時間以内であれば、t-PAという血栓を溶かす薬(血栓溶解薬)の使用が可能な場合がある
    • 原因や状況によっては手術やカテーテル治療も検討される
  • 薬による治療
    • 抗血小板薬抗凝固薬:血液を固まりにくくして、それ以上の悪化を予防する
    • 血栓溶解薬:血栓を溶かす
    • その他:治療に脳保護薬(エダラボン)を使用したという報告もある
  • リハビリテーション
    • 運動方法の習得や転倒予防などのために行う

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