われんべるぐしょうこうぐん(えんずいがいそくしょうこうぐん)

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)

延髄と呼ばれる部位に発症する、脳梗塞の1種

病気に関連する診療科の病院を探す
9人の医師がチェック 49回の改訂 最終更新: 2017.07.21

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の基礎知識

POINTワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)とは

ワレンベルグ症候群は延髄と呼ばれる場所に発症する脳梗塞の一種です。延髄の外側に血液を送る動脈が閉塞することが原因です。顔面の感覚に異常をきたし、首より下はその反対側の感覚の異常が出ることが特徴です。ほかには、めまい・吐き気・構音障害・声がれなどが現れることがあります。 診断を確定するために頭部MRI検査・脳血管造影検査(カテーテル検査)などを行います。治療は薬物治療とリハビリテーションを行います。顔・身体の感覚障害・飲み込みにくいなどの症状がでた場合は必ず医療機関にかかって下さい。その際は神経内科・脳外科にかかることをおすすめします。

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)について

  • 延髄と呼ばれる部位に発症症状や病気が発生する、または発生し始めることする、脳梗塞の1種
    • 延髄の外側に血液を送る動脈(椎骨背骨(脊椎)を作る骨のうちの一つ一つのこと。24個の椎骨が積み重なって背骨が出来ている動脈や後下小脳動脈)が閉塞することで起こる
  • 感覚障害、めまい、飲み込みの障害などが起こる
    • 感覚障害は顔面と首から下で左右反対側に出るのが特徴

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の症状

  • 典型的な症状
    • 病側(脳梗塞のあった側)の顔面感覚障害
    • 病側と反対側の体の感覚障害
    • 飲み込みの障害
    • 回転性(ぐるぐるするような)めまい
    • 運動失調調節がうまく出来なくなること。ある機能が正常に働かなくなること(手足を伸ばすとその方向が定まらない)
    • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害
    • 筋力などあまり問題がないのに体が横に倒れていく(自分で倒れていることは気づいているが直せない)

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の検査・診断

  • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査
    • 脳梗塞を診断する上で最も重要な検査
  • 脳血管造影検査造影剤を用いて、頭の中の血管の状態を調べる検査。脳動脈瘤などで行われることがあるカテーテル検査腕や脚の血管から細長い管(カテーテル)を挿入して、血液の流れや血管の中の状況を詳しく調べる検査。心臓や脳の血管を調べるために行われることが多い
    • どこの血管が詰まっているか、血管そのものに異常はないか、といったことが詳しく分かる

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)の治療法

  • 脳梗塞発症症状や病気が発生する、または発生し始めることしてから4.5時間以内であれば、t-PAという血栓血管や心臓の中にできた、血のかたまりのこと。血流が悪くなることが原因で、生じることが多いを溶かす薬(血栓溶解薬)の使用が可能な場合がある
    • 原因や状況によっては手術やカテーテル治療カテーテルと呼ばれる細い管を、腕や脚の付け根の血管から挿入し、治療したい部位の近くまで血管内を進めて治療する方法も検討される
  • 薬による治療
    • 抗血小板薬血小板が血栓を作る作用を抑えるための薬。脳梗塞などの予防に使用される抗凝固薬血液を固まりにくくする薬。不整脈に対して、血栓ができるのを予防する目的で用いられることが多い:血液を固まりにくくして、それ以上の悪化を予防する
    • 血栓溶解薬:血栓を溶かす
    • その他:治療に脳保護薬(エダラボン)を使用したという報告もある
  • リハビリテーション
    • 運動方法の習得や転倒予防などのために行う

ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)のタグ


ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)に関わるからだの部位