われんべるぐしょうこうぐん(えんずいがいそくしょうこうぐん)
ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)
延髄と呼ばれる部位に発症する、脳梗塞の1種
9人の医師がチェック 49回の改訂 最終更新: 2017.07.21

Beta ワレンベルグ症候群(延髄外側症候群)のQ&A

    ワレンベルグ症候群の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    延髄は、脳幹という脳の一部であり、呼吸や循環(心臓)が適切に機能するために重要な役割を担います。ワレンベルグ症候群は、延髄の外側の血管(椎骨動脈や後下小脳動脈)に生じた血栓により血管がつまってしまうことが原因で発症します。

    ワレンベルグ症候群は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    年間に何人の人が発症するかについては明らかとなっていませんが、他の脳梗塞に比べて、30歳代の比較的若い方の発症が多いと言われています。

    ワレンベルグ症候群は、どんな症状で発症するのですか?

    頭痛やめまい、吐き気や嘔吐などの症状によって発症します。顔や手足の温度や痛みの感覚がなくなる、力が入りにくくなる、動くときに手足が震える、飲み込みが難しくなる、声を出しにくくなる、眼振(眼球がけいれんしたように動く)などの症状がみられることがあります。

    ワレンベルグ症候群は、どのように診断するのですか?

    頭部MRI(磁気共鳴画像)検査や脳血管造影検査などによって、延髄に梗塞がおこっていることを確認します。主に、脳に栄養を送る椎骨動脈と呼ばれる血管や小脳に栄養をおくる後下小脳動脈とよばれる血管を確認します。

    ワレンベルグ症候群の治療法について教えて下さい。

    血管がつまってから4.5時間以内であれば、血栓溶解薬(血栓を溶かす薬)を用いて血管のつまりを防ぎます。血栓が生じた原因や症状に応じて、手術やカテーテル治療(細い管を血管に入れ血管のつまりを取り除く)がおこなわれることもあります。

    ワレンベルグ症候群の治療薬の使い分けについて教えて下さい。

    抗血小板薬(血小板血栓の生成を予防する薬)や抗凝固薬(血液を固まらせる作用をもつフィブリンの生成を予防する薬)を用いて、血管のつまりを防ぐ薬が服用されます。脳神経を保護するための脳保護薬が用いられることもあります。

    ワレンベルグ症候群では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    梗塞の程度や、つまってしまった血管によっても異なりますが、症状がみられる場合は、入院を検討した方が良いでしょう。入院期間や通院期間も梗塞の程度によって異なるため、医師の指示に従って治療をすすめていくことをお勧めします。

    ワレンベルグ症候群ではどのようなリハビリテーションが行われますか?

    ワレンベルグ症候群によって生じた症状に応じたリハビリテーションが行われます。飲み込みが難しくなった場合には、飲み込みやすい形態のものを食べる訓練、めまいや手足の痺れなどにより歩くことが難しくなった場合には、バランス感覚を保つ訓練や筋力トレーニングを通して、元の生活に戻ることを目指したリハビリテーションが行われます。

    ワレンベルグ症候群は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    血管のつまりによって生じた部位と大きさによって異なります。数週間から数ヶ月で症状が軽減することを自覚される人もいますが、めまいが続く等の症状が残ってしまう場合もあります。

    ワレンベルグ症候群に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    高血圧、糖尿病、高脂血症といった病気の管理、禁煙、定期的な運動によって、血管をつまりにくくすることで再発を予防することが出来ると言われています。

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