ばーたーしょうこうぐん
バーター症候群
低カリウム血症、代謝性アルカローシスを伴う先天性の腎臓病
3人の医師がチェック
30回の改訂
最終更新: 2017.10.23
バーター症候群の基礎知識
POINT バーター症候群とは
腎臓は体内のミネラルバランスや水分バランスを調節する臓器です。バーター症候群は、常染色体劣性遺伝という遺伝形式で生まれつき、あるいは新生児期あたりで腎臓の機能に障害を起こします。多飲多尿、脱水、嘔吐、発熱、成長障害などの症状をきたすことがあります。診断は採血検査、尿検査、画像検査、遺伝子検査などと病歴を踏まえて行います。治療としてはカリウムの補充や、スピロノラクトンの内服などを行います。バーター症候群が心配な方は、基本的にはお子さんのはずなので、小児科を受診してください。
バーター症候群について
バーター症候群の症状
バーター症候群の検査・診断
- 血液検査、尿検査
- 低カリウム血症、
代謝性アルカローシス 、高レニン血症、高アルドステロン 血症が認められた場合にバーター症候群を考慮する
- 低カリウム血症、
- 画像検査
腹部エコー や腹部CT などで腎臓石灰化の有無を確認する
- 利尿薬負荷試験
- 利尿薬に対する反応性をみて、病気のタイプの区別に役立てる
- 遺伝子診断
- 確定診断のために重要であり、近年は行われることが多くなってきている
バーター症候群の治療法
- 根本的な治療法はなく、
対症療法 が中心- カリウム製剤の使用
- カリウム保持性利尿薬の使用(スピロノラクトンなど)
- 新生児に
発症 する場合、腎機能 の障害が早く進行して長期的かつ継続的な入院や治療が必要となる
バーター症候群のタグ
バーター症候群に関わるからだの部位

