うぇるなーしょうこうぐん
ウェルナー症候群
老化が通常より早く起こってしまう早老症の一種
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最終更新: 2022.04.15
ウェルナー症候群の基礎知識
POINT ウェルナー症候群とは
老化が通常より早く進行する遺伝性の病気です。常染色体劣性遺伝(詳しくは下の説明)という形で遺伝します。ウェルナー症候群の人は思春期を過ぎたころから白髪や毛髪の密度の減少、白内障、皮膚のしわといった変化が現れます。またウェルナー症候群の人には甲状腺機能亢進症や糖尿病、脂質異常症が起こりやすいことが知られています診察でウェルナー症候群が疑わしい人には遺伝子検査が行われて、詳しく調べられます。老化を抑える治療は確立していないので、甲状腺機能亢進症や白内障といった病気の治療が行われます。ウェルナー症候群が心配な人は一般内科や小児科を受診してください。
ウェルナー症候群について
- 老化が通常より早く起ってしまう遺伝性の病気
- 早老症の一種
常染色体劣性遺伝 という遺伝形式
- 日本ではおよそ2,000人の患者がいる
- 5万人に1人程度の割合で患者がいる
- 全世界のウェルナー症候群患者のうち6割が日本人であると言われている
- WRN遺伝子が病気に関与していると考えられている
ウェルナー症候群の症状
ウェルナー症候群の検査・診断
問診 と症状 の経過から疑われる- 確定診断のためには、遺伝子検査が行われる
ウェルナー症候群の治療法
- 根本的な治療法は確立されておらず、
合併症 に対する治療を行う - 平均寿命は40-50歳と言われている
- 合併症の治療を早期から進めていくことが重要