せんいきんつうしょう
線維筋痛症
慢性的な全身の痛みが起こる病気。痛みを伝える神経が敏感になることで起こると考えられているが、詳しいメカニズムは分かっていない。
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最終更新: 2022.03.15
線維筋痛症とは?
線維筋痛症は全身の痛みが持続する病気です。眠れない、気分が落ち込む、疲れがとれない、といった症状が一緒にあらわれることもあります。痛みを感じる原因は神経回路の異常と考えられていますが、十分に分かっていません。
1. 線維筋痛症の人は何人ぐらいいる?
2004年に厚生労働省が行った調査では日本人の約1.7%が線維筋痛症であると推定されています。線維筋痛症は40-50代の女性に多いです。命に関わることは多くありませんが、痛みやだるさなどから生活の質が著しく低下します。
参考文献
・「関節リウマチの先端治療に関する研究」平成16年度研究報告書(主任研究者 西岡久寿樹)、本邦線維筋痛症の臨床疫学像の解明に関する研究
2. 線維筋痛症の症状は?
線維筋痛症の主な症状は全身の痛みです。体がしびれる、眠れない、口が渇くなどの症状があらわれることもあります。ただし、全身の痛みが出る病気は他にもあり、線維筋痛症と診断する時は他の病気を除外することが大事です。
詳しくは「体中が痛いのは線維筋痛症?全身の痛みを起こす病気の例と特徴」で説明します。
3. 線維筋痛症の原因は?
線維筋痛症の原因には諸説あり、研究者の間でも意見は統一されていません。原因に関わっているかもしれないものとして、外傷、ストレス、
詳しくは「線維筋痛症の原因は?」で説明します。
4. 線維筋痛症に効く薬はある?
線維筋痛症の治療には飲み薬による治療(薬物療法)と運動療法や鍼などの治療(非薬物療法)があります。薬物療法としては抗うつ薬や抗けいれん薬が、漢方薬が用いられます。
詳しくは「線維筋痛症に効く薬はある?漢方は効く?」で説明します。