せんいきんつうしょう
線維筋痛症
慢性的な全身の痛みが起こる病気。痛みを伝える神経が敏感になることで起こると考えられているが、詳しいメカニズムは分かっていない。
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最終更新: 2022.03.15
線維筋痛症の基礎知識
POINT 線維筋痛症とは
慢性的に全身の痛みとこわばりが起こる病気です。痛みを伝える神経が敏感になることで起こると考えられていますが、詳しいメカニズムは分かっていません。体の広範囲に痛みを認め、感染症、膠原病、神経疾患などが除外されることによって診断されます。痛みの他、頭痛、しびれ、めまい、抑うつ、動悸、呼吸困難感など様々な症状を伴います。治療としては抗うつ薬、神経障害性疼痛治療薬、認知行動療法があります。気になる方はリウマチ内科、膠原病内科、精神科、心療内科、神経内科を受診してください。
線維筋痛症について
線維筋痛症の症状
線維筋痛症の検査・診断
- 以下の
症状 を満たす場合に診断される- 痛みが身体の広範囲に及ぶ
- 痛みが3か月以上続くまたは繰り返される(再発する)
感染症 や膠原病 、神経疾患といった、線維筋痛症と似たような症状を起こす病気ではないと分かって初めて診断される
線維筋痛症の治療法
- 治療法は大きく薬物治療と、非薬物治療に別れる
- 薬物治療
- 抗うつ薬
- 神経障害性
疼痛 治療薬(ノイロトロピン、リリカなど)
- 非薬物治療
- 有酸素運動
認知行動療法 - 病気の理解を深めて納得度が向上することで、痛みが改善するという報告もある
- 薬物治療
- 痛みが完全に回復することは難しい場合が多く、日々の生活になるべく支障が出ないように痛みをやわらげることが重要
- 命に関わることはなく、
合併症 や後遺症が残ることもない - 寿命が短くなることもない
- 命に関わることはなく、
線維筋痛症に関連する治療薬
プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)
- 過剰に興奮した神経を鎮め、神経が障害されることで引き起こされる痛みなどを緩和する薬
- 神経障害性疼痛は何らかの原因により神経が障害を受けて引き起こされる神経の痛み
- 神経細胞が興奮すると痛みを引き起こす神経伝達物質が過剰に放出され痛みが生じる
- 本剤は神経の興奮を抑え、神経伝達物質の過剰な放出を抑えることで鎮痛作用をあらわす
- 神経障害性疼痛の例
- 坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害など
- 線維筋痛症などに対しても使われることがある
線維筋痛症のタグ
線維筋痛症に関わるからだの部位
