かたげっけい
過多月経
月経(生理)血の量が異常に多い状態
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最終更新: 2018.11.09
過多月経の基礎知識
POINT 過多月経とは
過多月経とは月経(生理)の時に出る血液の量が異常に多い状態を指します。正常では1回の月経で40mlほどの出血があることが一般的です。日本産科婦人科学会では140ml以上の場合に過多月経と定めていますが、出血量を正確に測ることは難しいので、パッドの交換頻度や自覚症状を元に過多月経は診断されます。症状としては、出血が多い以外には、貧血になってめまいや立ちくらみがする、疲れやすい、息がきれやすい、動悸がする、などが現れることがあります。過多月経の診断は問診から行われますが、過多月経になる原因として子宮筋腫や子宮腺筋症などの他の病気が隠れていないかチェックすることが重要です。そのために経膣超音波検査や腹部MRI検査などが行われることがあります。治療としては月経量をコントロールするためにピルなどのホルモン剤を用いることが一般的です。子宮筋腫など他の病気が原因の場合には、それらの病気に対する根本的な治療が考慮されます。過多月経でお困りの方は婦人科を受診してください。