おうたいきのうふぜん
黄体機能不全
様々な原因によって黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下し、着床に障害が起こり不妊や流産の原因となる病気
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最終更新: 2019.01.08
黄体機能不全の基礎知識
POINT 黄体機能不全とは
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下することです。プロゲステロンは子宮内膜を着床しやすい状態に変化させる働きがあり、分泌量が不十分になると子宮内膜の変化が起こりにくくになり、不妊や流産の原因になります。黄体機能不全は下垂体の病気や卵胞の発育不全などさまざまな原因で起こります。黄体機能不全の症状は特にないことも多く、不妊症や習慣流産をきっかけにして見つかることもあります。黄体機能不全が疑われる場合には、ホルモン検査や子宮内膜検査によって詳しく調べられます。治療法は原因によって異なり、高プロラクチン血症の場合はドパミン作動薬を使ったり、黄体ホルモンを直接補充することもあります。また、下垂体腺腫が原因の場合には手術が行われます。黄体機能不全が心配な人は産婦人科を受診してください。
黄体機能不全について
黄体機能不全の症状
黄体機能不全の検査・診断
- 以下のような検査を組み合わせて診断を行う
- 基礎体温の確認:排卵後の高温期が短い
ホルモン 検査:黄体から分泌するプロゲステロンの検査子宮内膜 の組織検査
- その他、高プロラクチン血症など、黄体機能不全を起こす原因に関しても検査する