黄体機能不全 - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY(メドレー)
おうたいきのうふぜん
黄体機能不全
様々な原因によって黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下し、着床に障害が起こり不妊や流産の原因となる病気
4人の医師がチェック 28回の改訂 最終更新: 2019.01.08

黄体機能不全の基礎知識

POINT 黄体機能不全とは

黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下することです。プロゲステロンは子宮内膜を着床しやすい状態に変化させる働きがあり、分泌量が不十分になると子宮内膜の変化が起こりにくくになり、不妊や流産の原因になります。黄体機能不全は下垂体の病気や卵胞の発育不全などさまざまな原因で起こります。黄体機能不全の症状は特にないことも多く、不妊症や習慣流産をきっかけにして見つかることもあります。黄体機能不全が疑われる場合には、ホルモン検査や子宮内膜検査によって詳しく調べられます。治療法は原因によって異なり、高プロラクチン血症の場合はドパミン作動薬を使ったり、黄体ホルモンを直接補充することもあります。また、下垂体腺腫が原因の場合には手術が行われます。黄体機能不全が心配な人は産婦人科を受診してください。

黄体機能不全について

  • 黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下し、着床に障害が起こり不妊や流産の原因となる
    • 卵胞という卵子が入った袋から卵子が出てくる(排卵する)と、卵胞は黄体に変化する
    • 黄体から出るホルモン(プロゲステロン)が子宮内膜を着床しやすい状態に変化させる
    • 黄体機能不全では黄体から十分なプロゲステロンが分泌されず、子宮内膜の変化が不十分となる
  • 黄体機能不全を起こす主な原因
    • 脳の下垂体から分泌される黄体形成ホルモンの分泌の障害(下垂体腺腫など)
    • 卵胞の発育不全
    • 黄体形成ホルモンに対する卵胞の反応性の低下
    • 高プロラクチン血症 など
  • 黄体機能不全は不妊症流産(習慣流産)など反復流産、習慣性流産の原因として重要である

黄体機能不全の症状

黄体機能不全の検査・診断

  • 以下のような検査を組み合わせて診断を行う
    • 基礎体温の確認:排卵後の高温期が短い
    • ホルモン検査:黄体から分泌するプロゲステロンの検査
    • 子宮内膜の組織検査
  • その他、高プロラクチン血症など、黄体機能不全を起こす原因に関しても検査する

黄体機能不全の治療法

  • 主な治療法は原因によって変わる
    • 高プロラクチン血症が原因の場合、ドパミン作動薬を使用する
    • 卵胞の発育不良が現にあれば、排卵誘発法(クロミフェン療法)を行う
    • その他の場合は、黄体形成ホルモンや黄体ホルモンそのものを補充する
  • 下垂体腺腫が原因であれば外科的治療も考慮される

黄体機能不全のタグ

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