2015.12.05 | ニュース

過多月経に有効な治療法、子宮内に器具を入れ薬を持続的に放出

子宮内レボノルゲストレル徐放システムの有効性を検証
from Health technology assessment (Winchester, England)
過多月経に有効な治療法、子宮内に器具を入れ薬を持続的に放出 の写真
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過多月経は、子宮の異常やホルモンバランスにより、月経血の量が過剰に多くなる病気です。今回の研究では、過多月経に対する治療法として、従来から避妊方法のひとつとして行われてきた薬治療の有効性を検証しました。

◆子宮内に入れた器具から持続的に薬治療ができる方法とは?

避妊方法のひとつとして、子宮内に挿入した器具から持続的に薬を放出するシステム(子宮内レボノルゲストレル徐放システム)があります。このシステムは、月経周期を整える働きを持つ黄体ホルモンのひとつ、レボノルゲストレルを薬として使い、その薬を持続的に子宮内に放出する、という仕組みです。 一方、過多月経は原因のひとつとして、黄体ホルモンの分泌が少ないことが知られています。一般的な治療法としては、手術や服薬治療が選択されています。

今回の研究では、過多月経の患者27人を、子宮内レボノルゲストレル徐放システムを行う群と通常の治療群(黄体ホルモンの服薬など)に分け、効果を検証しました。

 

◆子宮内レボノルゲストレル徐放システムは2年後まで有効

以下の結果が得られました。

MMASの合計スコアは、すべての時点で両群ともに有意に改善したが、LNG-IUS群は通常の治療群よりも有意に大きく改善した(2年間の平均差は13.4ポイント、95%信頼区間9.9-16.9、p<0.001)。

過多月経の症状は2年間で、子宮内レボノルゲストレル徐放システムを行った群でより改善しました。しかし、5年後の時点では両群で差は見られませんでした。

 

服薬よりも、子宮内レボノルゲストレル徐放システムの方がより改善するという結果でした。子宮内に器具を入れることには、不安や抵抗がある方もいると思いますが、このような方法があることも頭の隅に置いておいても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

A randomised controlled trial of the clinical effectiveness and cost-effectiveness of the levonorgestrel-releasing intrauterine system in primary care against standard treatment for menorrhagia: the ECLIPSE trial.

Health Technol Assess. 2015 Oct

[PMID: 26507206]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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