きょだいじ
巨大児
出生体重が4000g以上の赤ちゃんのこと
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最終更新: 2019.02.14
巨大児の基礎知識
POINT 巨大児とは
出生時の体重が4000gを超える赤ちゃんのことです。4500gを超える赤ちゃんを超巨大児といいます。母親に糖尿病や肥満があると、起こりやすいことが知られています。巨大児の出産は難産になりやすいので、分娩時に合併症が起こりやすいです。巨大児に起こりやすい症状は呼吸困難やけいれん、黄疸(身体が黄色くなること)、などです。巨大児で産まれた赤ちゃんは血糖値が低下しやすいので、出生後は血糖値が詳しく調べられます。巨大児を膣から分娩するのは難しいので、分娩時の危険性をできるだけ少なくする目的で、帝王切開が行われることがあります。巨大児は出生後に呼吸困難やけいれんを起こす危険性があるので、集中治療ができる設備が整った医療機関での分娩が望ましいと判断されることがあります。
巨大児について
巨大児の症状
- 巨大児に起こりやすい
症状 - 呼吸困難
- 低カルシウム血症
黄疸
巨大児の検査・診断
巨大児の治療法
- 分娩前に行う治療(妊婦)
- 糖尿病を
合併 した妊婦では、血糖 値を適切な範囲内に保つことが重要 - バランスのよい食事や適度な運動が重要
- 糖尿病を
- 分娩時に行う治療
- 予定帝王切開の検討:経膣分娩のリスクを考えた際に判断される
- 分娩誘発:巨大児の
経腟分娩 は、分娩が延びてしまう(初産婦30時間以上、経産婦15時間以上)可能性が高いため妊娠38週ごろに産めるように目指す - 頸管熟化:薬を使用して頸管を柔らかく開きやすくし児頭が下降しやすくする
- 陣痛誘発・陣痛促進:内服もしくは点滴を行い子宮頸管を柔らかく、子宮収縮し陣痛の促進をする
- 肩甲難産に対してMcRoberts法(マクロバーツ法)と呼ばれる方法を使って分娩を行う
- 分娩後に行う治療(新生児)
- 糖尿病の母から産まれた新生児は血糖値が低下しやすく、
ブドウ糖 の点滴を行うことがある - 呼吸障害に対しては酸素の吸入、人工呼吸管理が必要になることがある
- 糖尿病の母から産まれた新生児は血糖値が低下しやすく、