えーしーてぃーえいちたんどくけっそんしょう
ACTH単独欠損症
下垂体から出るホルモンのうち、ACTHのみの分泌がなされない状態。不足するホルモンを補充するための内服治療が必要となる
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最終更新: 2020.12.16
ACTH単独欠損症の基礎知識
POINT ACTH単独欠損症とは
下垂体から出るホルモンのうち、ACTHだけが分泌されない状態のことです。遺伝や下垂体の炎症(腫瘍、出血、壊死など)が原因になります。副腎の機能が低下することがあり、「全身のだるさ」や「食欲の低下」、「吐き気・嘔吐」などの症状が現れます。ACTH欠損症が疑われる人には血液検査や画像検査(腹部CT検査やMRI検査)などが行われ、治療にはACTHや甲状腺ホルモンの補充などが行われます。ACTH欠損症の人の診療が行われるのは内科や内分泌内科です。
ACTH単独欠損症について
ACTH単独欠損症の症状
ACTH単独欠損症の検査・診断
スクリーニング に有効な検査- 症状の聴取
- 血液検査(
ホルモン 値や血糖 値、ナトリウムの値を測定する) - 尿検査
- 確定診断に必要な検査
- 血漿や尿中の
ステロイド 量が低値を示す ACTH 分泌量の測定- 負荷試験:ホルモンを投与し、体の反応を調べる
- 血漿や尿中の
- 画像検査
腹部CT :副腎の大きさなどを調べる頭部MRI :下垂体 に異常がないかを調べる
- 場合によっては除外診断が必要になることが多い疾患とそのための検査
- 下垂体から出る他の分泌ホルモンが低下していないかを確認する
ACTH単独欠損症の治療法
- コルチゾール(
副腎皮質ステロイド )の補充を行う - 甲状腺機能低下症を
合併 している場合は、甲状腺ホルモン の補充も行う
ACTH単独欠損症のタグ
ACTH単独欠損症に関わるからだの部位
