いないいぶつ
胃内異物
食べ物ではないものを飲み込んでしまい、飲み込んだものが胃の中に留まっている状態
6人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2017.12.13

胃内異物の基礎知識

POINT 胃内異物とは

胃内異物は異物が胃の中に留まっている状態です。子どもや高齢者に多い病気です。ものが飲み込めない・吐く・胸痛・下痢などの症状が出ることが多いですが、乳児では哺乳のたびに泣くといった症状が出ます。 症状や身体診察に加えて、レントゲン検査やCT検査を用いて診断しますが、場合によっては内視鏡検査を行うことがあります。症状が強くない状態で消化管の壁を破る危険性が低いと判断された場合は経過を観察することがあります。治療が必要と判断された場合は内視鏡を用いて異物の除去が試みられます。胃内異物が心配な人や治療したい人は、消化器内科・小児科・消化器外科・内視鏡科を受診して下さい。

胃内異物について

  • 食べ物ではないものを飲み込んでしまい、飲み込んだものが胃の中に留まっていることが状態
  • 子供の場合、大人が見ていない間に誤っておもちゃを飲み込んでしまうことが多い
    • 子ども(乳児や幼児など)の場合、異物を飲み込んでしまっても大人に伝えることができず、発見が遅れることがある
  • 成人の場合、認知症が背景にある人が食べ物でないものを飲み込んでしまうこともある

胃内異物の症状

  • 大きなものでない限りは、特別な症状なく、自然と便として排泄されることが多い
  • 比較的大きなものを飲み込んだ場合に起こる症状
    • 食道が狭くなる
    • 小腸や大腸の損傷
    • 胃や腸を傷つけて腹膜炎になることがある
      ・腹痛
      ・嘔吐
      ・下痢
  • まれに起こる症状
    • 胃の出口を通過しづらいものは、胃の中に留まり、胃の膨満感や一過性の嘔吐などを生じる

胃内異物の検査・診断

  • 問診:異物を飲み込んだ状況や飲み込んだ物の聴取
  • 腹部レントゲン検査(X線写真):異物の有無を調べる
  • 腹部CT検査:異物の大きさや位置を調べる

胃内異物の治療法

  • 上部消化管内視鏡胃カメラ)による異物摘出術
    • ボタン電池を飲み込んでしまうと胃潰瘍や胃穿孔の危険があるため、緊急での内視鏡治療が必要
  • 内視鏡では難しい場合、腹腔鏡下手術や開腹手術が行われることもある
  • 子どもが異物を飲み込まないよう、以下のことに気を付ける
    • 異物を飲み込まないようにしっかり見ておく
    • 飲み込みそうな物は近くに置かないようにする

胃内異物の経過と病院探しのポイント

胃内異物が心配な方

胃内異物とは、文字通り胃の中に異物が入ってしまった状態を指す用語です。たとえば赤ちゃんが小さなおもちゃを飲み込んでしまった場合や、認知症のある高齢者の方が薬をシートごと飲み込んでしまったりといった場合があります。

実際に飲み込んでしまった瞬間を目撃したのでない限り、本当に飲み込んだかどうかは判断がつきません。「ここにあったはずのものが無くなっている」というような状況で、もしかしたらお子さんが飲み込んだのではないかと不安になって受診をなさるケースが多いです。ご心配であれば小児科のクリニックを受診されることをお勧めします。飲み込んだものの大きさや形、素材などが分かれば対処法が相談できます。

胃内異物は、そのまま便と一緒に出てくるのを待つか、または胃カメラで取り出すかの2つが治療の中心です。小さなものであれば自然と便として出てきますので特別な処置は不要です。胃カメラは通常の小児科クリニックでは受けることが出来ませんが、胃カメラまで必要になるのは特殊な例のみです。例えば電池は胃の中で電気を流して胃潰瘍を起こす心配があるため、すぐに取り出す必要があります。逆に通常のおもちゃ(飲み込めるようなサイズのもの)であればほとんどの場合、大便として出るのを待つことになるでしょう。

病院を受診した際には、レントゲンで胃内異物の診断をします。金属であればきれいに形が写るので診断がつきやすいのですが、プラスチックやビニールのものだとレントゲンでは診断が困難です。CTや超音波を用いることもありますが、事前に大きさや形がわかっていれば例えレントゲンで写らなくとも「それならばそのままで大丈夫ですよ」といったアドバイスが受けられることもあるでしょう。もし飲み込んでしまった(と推測される)おもちゃなどがもう一つ同じものがあれば、診察の際にはぜひお持ちになって医師に見せてください。

先述の電池など緊急で胃カメラで取り除かなければならない場合には注意が必要です。夜間や土日祝日にも胃カメラが行える医療機関は限られています。地域の中核病院や、胃カメラの件数が多い病院をお探しになるのが良いでしょう。

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