こるさこふしょうこうぐん
コルサコフ症候群
主にアルコール依存などによりビタミンB1が不足することで起こる、記憶の障害が特徴的な病気
8人の医師がチェック 108回の改訂 最終更新: 2017.12.06

コルサコフ症候群の基礎知識

POINT コルサコフ症候群とは

コルサコフ症候群は主にアルコール依存などによりビタミンB1が不足することで起きる記憶の障害が特徴的な病気です。頭部外傷・脳卒中などが原因となることもあります。 診断を確定するために、問診・頭部CT検査・頭部MRI検査などを行います。断酒・食事療法・栄養補給・リハビリテーションが治療として行われますが、治療を行っても元には戻らないことが多いです。新しいことが覚えられなくなる・物忘れを取り繕うためにうその話を意図せずしてしまうなどの症状が出た場合は医療機関にかかって下さい。その際は神経内科、物忘れ外来などにかかることをおすすめします。

コルサコフ症候群について

  • 主にアルコール依存などによりビタミンB1が不足することで起こる、記憶の障害が特徴的な病気
    • 頭部外傷や脳卒中が原因となることもある
  • ビタミンB1の不足は、急性期はウェルニッケ脳症、慢性期はコルサコフ症候群を引き起こす

コルサコフ症候群の症状

  • 記銘力障害、健忘
    • 新しいことが覚えられなくなる
    • 病気になる前の古い記憶がなくなる
  • 作話
    • 物忘れを取り繕うために、うその話を意図せずしてしまう
    • 色々なことを忘れてしまうために、つじつま合わせをするためにありもしない話をでっちあげてしまう
  • 見当識障害
    • 場所や日にちが正しく分からない

コルサコフ症候群の検査・診断

  • 問診
    • アルコール摂取歴を確認する
    • 日頃の食事の摂り方を確認する
    • 何が覚えられないのか、エピソードを聞いて確認する
    • 記憶の検査を行う
  • 画像検査:脳腫瘍脳卒中でないことを調べたり、ウェルニッケ脳症やコルサコフ症候群に特有の画像変化がないかを確認する
    • 頭部CT検査
    • 頭部MRI検査

コルサコフ症候群の治療法

  • 断酒、食事療法、栄養補給およびリハビリテーションが行われる
  • 栄養補給
    • 静脈からビタミンB1(チアミン)を点滴したり、ビタミンB群の内服や水分補給を行う
  • 治療をしても症状がなかなか改善しない場合が多い

コルサコフ症候群に関連する治療薬

ビタミンB1製剤

  • ビタミンB1を補い、しびれ、むくみ、動悸、食欲不振、神経や運動機能の低下などを改善する薬
    • ビタミンB1は水溶性(水に溶けやすい性質)ビタミンで、糖の代謝に関与する
    • ビタミンB1が不足するとエネルギー生産が滞り疲労物質が蓄積しやすくなる
    • ビタミンB1が不足すると中枢神経や末梢神経の働きが不調になる場合がある
  • ビタミンB1欠乏症にはウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群、脚気などがある
ビタミンB1製剤についてもっと詳しく

コルサコフ症候群が含まれる病気

コルサコフ症候群のタグ

コルサコフ症候群に関わるからだの部位

医師登録をしてMEDLEYの編集に協力する