とうしつたいしゃいじょうしょう
糖質代謝異常症
糖質を分解して体のエネルギーにする酵素が十分に働かない状態
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最終更新: 2019.01.28
糖質代謝異常症の基礎知識
POINT 糖質代謝異常症とは
糖質を分解しエネルギーにする酵素の働きが不十分な状態のことを指します。遺伝が原因のこともあれば、食生活や自律神経の乱れによることもあります。原因によって症状は変わり、肝腫大(肝臓が大きくなる)や低血糖(空腹感や手足の震え)、下痢などさまざまです。糖質代謝異常症が疑われる人には血液検査や便検査、病理検査(肝臓や腎臓の一部を取り出して調べる)が行われます。原因によって治療法が異なり、食事療法や酵素補充療法が行われたります。糖代謝異常症は内分泌内科や小児科、新生児科で診療が行われます。
糖質代謝異常症について
糖質代謝異常症の症状
糖質代謝異常症の検査・診断
- 血液検査:
血糖 値やHbA1c、全身のバランスを調べる - 病理検査:肝臓や腎臓の組織を一部採取して調べる
- 便検査
糖質代謝異常症の治療法
糖質代謝異常症に関連する治療薬
乳糖分解酵素剤
- 消化管内で乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解して乳糖不耐症などの消化器症状を改善する薬
- 乳糖不耐症では乳糖を分解する酵素が不足し十分に消化できずに下痢や吐き気などの消化器症状がおこる
- 乳糖はグルコース(ブドウ糖)とガラクトースという糖が結合してできた二糖類
- 本剤は乳糖を分解する酵素を主成分とする製剤
- 経口流動食などの摂取時におこる下痢などの改善に使用する場合もある