かのうせいかんせんえん
化膿性汗腺炎
汗腺(皮膚の中で汗を作るところ)に細菌が感染した状態。主に脇の下や陰部に起きることが多い
5人の医師がチェック 68回の改訂 最終更新: 2017.12.06

化膿性汗腺炎の基礎知識

化膿性汗腺炎について

  • 汗腺(皮膚の中で汗を作るところ)に細菌が感染した状態
  • 毛穴が塞がれて汗が上手く出せないことや、皮膚に傷がつきバリア機能が落ちることで起こる
  • 窮屈な下着、腋の毛を剃ることなどが原因としてあげられる
  • アポクリン腺という汗腺の多いところに起こりやすい
    • 感染には、アポクリン腺とエクリン腺がある
    • アポクリン腺は、わきの下や陰部や肛門の周り、乳房の下などに多い

化膿性汗腺炎の症状

  • 皮膚の毛穴が赤く腫れて痛みが出る
  • 症状が進行した場合は、感染したアポクリン線やその周囲にが溜まる
  • わきの下や陰部や肛門の周り、乳房の下を中心に起こる

化膿性汗腺炎の検査・診断

  • 症状と見た目から診断することが多い
  • 細菌検査が出た場合、顕微鏡で検査したり培養検査を行う

化膿性汗腺炎の治療法

  • 治療法
    • 抗菌薬を飲むあるいは塗り薬を使う
    • 膿瘍ができている場合は切開してを出す(排膿)
  • 皮膚を清潔にすること、通気性をよくすることが重要

化膿性汗腺炎の経過と病院探しのポイント

化膿性汗腺炎が心配な方

化膿性汗腺炎は皮膚に生じる感染症の一つで、汗を出す汗腺に菌が入り込んで炎症を引き起こした状態です。原因となる菌は珍しいものではなく、普段から皮膚に存在している菌であるケースが大半です。普段は悪さをせずにただ住み着いているだけの菌が、皮膚の傷や毛穴の汚れをきっかけに炎症を引き起こして化膿性汗腺炎に至ります。

化膿性汗腺炎の診断は特別な検査を行うことなく、経過と診察結果のみで診断します。わきの下や陰部など汗をかきやすい場所が赤く腫れている場合など、ご自身が化膿性汗腺炎でないかと心配になった時には、まずお近くの皮膚科クリニックを受診することをお勧めします。化膿性汗腺炎はクリニックでも大病院でも、検査の精度や治療方針には差が出ない病気の一つです。症状が辛い中、大病院で長時間待つよりは、クリニックで素早く診断をつけてもらうというのも一つの選択肢です。

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化膿性汗腺炎でお困りの方

化膿性汗腺炎の治療は抗生物質(抗菌薬)の軟膏や内服薬が中心となります。軽いものであれば薬を使用せずとも清潔にしているだけで自然と治ることもありますが、ある程度の大きさになってしまうと、切開をして中の膿を出してしまう治療を行います。これを行わずに抗菌薬だけを使用していても効果が不十分になってしまうためです。

抗菌薬は、一般的な菌に効果が高い種類のものが初めは使われます。しかし薬剤に耐性を持った菌がいるため、最初のものが効かなかった場合、抗菌薬を変更する必要があります。処方された薬を使用しても改善が見られない場合には、別の病院を受診するのではなく、出来る限り最初と同じ医療機関を再診するようにしてください。「この薬の効果がなければ次はこう考える」という二の手、三の手がある中で効く可能性の高いものから順に治療が行われるためと、最初の時点からの皮膚の様子の変化が経過を追う上で重要なためです。

現在の日本の医療体制では、「通院は近所のかかりつけ医、入院は地域の総合病院」といった分業と、医療機関同士の連携が重視されています。重症の患者さんが安心していつでも総合病院にかかれるように、総合病院でなくとも診療が行える病状の方は、できるだけ地域のクリニックを受診してもらうことで、住み分けを行うという形です。これには、地元に自分のかかりつけ医(主治医)を作ることで、その人の病状全体が把握できるというメリットもあり、必要あればその都度、病気ごとに専門の医師や医療機関と連携して診療を行います。

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