しゃけい
斜頚
首が傾いたまま固まってしまう状態
9人の医師がチェック 97回の改訂 最終更新: 2017.12.20

斜頚の基礎知識

斜頚について

  • 首が傾いたまま固まってしまう状態
    • 首を傾ける働きをもつ「胸鎖乳突筋」という筋肉が、何らかの原因で固く縮むことで起こる
  • 罹患率は人口1000人あたり2-3人
  • 分類
    • 先天性
      筋性斜頚:首を傾ける筋肉が生まれつき固く縮まっている
      ・骨性斜頚:生まれつき首や胸の位置にある背骨に先天的な形態異常がある
    • 後天性
      ・眼性斜頚:斜頚の中で一番多い病気で、目を動かす筋肉に異常が起こり、首が傾いていく
      炎症性斜頚:中耳炎扁桃炎などの炎症が起こった後に、首の根元の骨(環椎、軸椎)の並び方に異常が生じる
      ・痙性斜頚(頚部ジストニア):精神的要因、神経の障害などで、筋肉が異常に縮んでしまう状態

斜頚の症状

  • 自然にしている状態で、首が傾き、常に同じ方向を向いている

斜頚の検査・診断

  • 血液検査:炎症性斜頚の場合に、炎症の有無と程度を調べる
  • 画像検査:首の状態を調べる
    • レントゲン:首の骨の異常、炎症の有無を調べる
    • 頚部CT:首の状態を調べる
    • MRI:首の中の組織の損傷や炎症の度合いを調べる

斜頚の治療法

  • 筋性斜頚に対する治療
    • リハビリテーション:顔の向いている方向と逆の方向にテレビやライトをおき、自然に反対側を向けるように環境設定を行う
    • 手術:腱切り術(胸鎖乳突筋の腱を切り伸ばす手術)
  • 骨性斜頚に対する治療
    • 保存療法:牽引を行いながら、カラーと呼ばれる首の装具をつけて安静にする
  • 眼性斜頚に対する治療
    • 眼科受診が必要
    • リハビリテーション:目の筋肉のトレーニングを行う
    • レーザー治療:目に入る光の屈折角度を変えて、反対側を見えるようにする
  • 炎症性斜頚に対する治療
    • 保存療法:カラーと呼ばれる首の装具をつけて安静にする
    • 薬物療法:抗炎症薬の内服
  • 痙性斜頚に対する治療法
    • 薬物治療:筋弛緩薬を使用することが多い。その他パーキンソン病で使用する薬やてんかんに対して使用する薬を用いることがある
    • ボトックス注射:薬物治療の効果が乏しい時に行う
    • 手術:ボトックス注射でも効果が乏しい場合に、異常な命令を出している神経を切断したり、脳からでる異常な信号を抑える手術(深部脳刺激)という脳外科的手術を行うこともある


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