ちょくちょうだつ
直腸脱
直腸(肛門近くの腸)の中側が裏返しになり、肛門の外へ脱出した状態
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最終更新: 2023.10.13
直腸脱の基礎知識
POINT 直腸脱とは
肛門の手前にある「直腸」の中側が裏返しになって肛門から外に飛び出した状態のことです。直腸脱が起こると、肛門にできものができたように感じたり、痛み、便の漏れなどの症状が現れます。高齢の女性に多く、年齢を重ねることや妊娠、出産が関係していると考えられています。検査は視診(見た目の観察)や肛門鏡、CT検査、MRI検査などが行われます。基本的には自然に治るのを待ちますが、改善がない場人では、直腸を固定する手術や余分な部分を切り取る手術などを行います。直腸脱が疑われる症状がある人は消化器外科や肛門科、消化器外科、消化器内科を受診してください。
直腸脱について
直腸脱の症状
- 主な症状
- 直腸の脱出
- 肛門周囲が痛い
- 便がもれる
- 排便がしづらくなる
- 残便感:便をしても、まだ出るような感じがすること
- 直腸の粘膜が赤黒く、湿った指のような形の突起として肛門から突き出て見える
- 症状が進んだ場合
- 立ち上がるだけでも腸が脱出する
- 手を使わないと自然に戻らなくなる
- 直腸が膣へ突き出ることもある
直腸脱の検査・診断
直腸脱の治療法
- 子どもの場合
- なるべく手術は行わずに、自然と改善するのを待つ
- 大人の場合
- 外科的治療法
- 直腸つりあげ固定術(直腸を固定する手術)
- アルテマイヤー手術(肛門から器具を入れて直腸を切除する)
- 外科的治療法
- 主な予防法
- 便秘の予防(下剤を調整しつつ使う)
- 排便をする時にいきまないようにする