きょけつせいししんけいしょう
虚血性視神経症
視神経を栄養する動脈に障害が起きて、視神経の血流が悪くなった状態
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最終更新: 2023.07.13
虚血性視神経症の基礎知識
POINT 虚血性視神経症とは
視神経を栄養する動脈のトラブルにより、視神経に障害が現れる病気のことです。糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)などが発病に関係しており、側頭動脈炎や多発性筋炎の影響で起こることもあります。突然の視力の低下や視野欠損(視野が欠けること)が起こり、視力が失われることもあります。眼科検査(視力検査や視野検査、眼底検査)や血液検査で診断され、ステロイド薬やビタミンB12などで治療が行われます。虚血性視神経症の治療は眼科やアレルギー膠原病内科などが中心になります。
虚血性視神経症について
虚血性視神経症の症状
- 主な
症状 - 突発的な視力の低下
- 視野の一部欠損
- 視力の低下の度合いは様々で、
失明 に至ることもある - 視野の欠損も徐々に欠損部が広がり、視力が失われることがある
- 動脈炎型に見られやすい症状
- 顎や歯の痛み
- こめかみの痛み
- 頭皮の痛み
- 体重減少
- 発熱
- 全身のだるさ
- 一過性黒内障
発作 :急に片方の目が見えなくなり、その後数秒から数分で症状が回復する - 動脈炎型は視力障害が重く、短期間のうちに反対の目にも
発症 しやすい
虚血性視神経症の検査・診断
- 眼球の詳しい検査を行う
- 対光反射:眼に光を当てて瞳孔の反射を見る
- 視野検査:視野が狭窄していないか調べる
眼底検査 :眼底 に異常がないか調べる- 眼底
造影 検査で眼底の血流を検査する
- 眼底
- 血液検査:動脈炎型では
炎症 が起きていることを確認できる
虚血性視神経症の治療法
虚血性視神経症のタグ
虚血性視神経症に関わるからだの部位
