きょけつせいししんけいしょう
虚血性視神経症
視神経を栄養する動脈に障害が起きて、視神経の血流が悪くなった状態
3人の医師がチェック 83回の改訂 最終更新: 2018.10.22

虚血性視神経症の基礎知識

POINT 虚血性視神経症とは

視神経を栄養する動脈に障害が起こって、視神経に障害が現れる病気のことです。糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)などが発病に関係しており、側頭動脈炎や多発性筋炎の影響で起こることもあります。突然の視力の低下や視野の欠損(視野が欠けること)が起こり、視力が失われることもあります。眼科検査(視力検査や視野検査、眼底検査)や血液検査で診断され、ステロイド薬やビタミンB12などで治療が行われます。虚血性視神経症の治療は眼科やアレルギー膠原病内科などが中心になります。

虚血性視神経症について

  • 視神経を栄養する動脈に障害が起きて、視神経の血流が悪くなった状態
  • 原因による分類
    • 非動脈炎性:糖尿病高血圧症アテローム動脈硬化などによって血管が細くなったり詰まったりする
    • 動脈炎性:側頭動脈炎慢性的な頚動脈の炎症を起こす)・多発性筋炎(筋肉に炎症を起こす)などによって血管が細くなったり詰まったりする

虚血性視神経症の症状

  • 主な症状
    • 突発的な視力の低下
    • 視野の一部欠損
    • 視力の低下の度合いは様々で、失明に至ることもある
    • 視野の欠損も徐々に欠損部が広がり、視力が失われることがある
  • 動脈炎型に見られやすい症状
    • 顎や歯の痛み
    • こめかみの痛み
    • 頭皮の痛み
    • 体重減少
    • 発熱
    • 全身のだるさ
    • 一過性黒内障発作:急に片方の目が見えなくなり、その後数秒から数分で症状が回復する
    • 動脈炎型は視力障害が重く、短期間のうちに反対の目にも発症しやすい

虚血性視神経症の検査・診断

  • 眼球の詳しい検査を行う
    • 対光反射:眼に光を当てて瞳孔の反射を見る
    • 視野検査:視野が狭窄していないか調べる
    • 眼底検査眼底に異常がないか調べる
      ・眼底造影検査で眼底の血流を検査する
  • 血液検査:動脈炎型では炎症が起きていることを確認できる

虚血性視神経症の治療法

  • 主な治療
    • ステロイド薬の使用:炎症を抑える
    • ビタミンB12製剤の内服:神経の回復を促す
  • 非動脈炎型では糖尿病高血圧症など動脈硬化の原因となるような病気の治療を行う
  • 側頭動脈炎多発筋炎があれば、原因となっているその治療を行う

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