ちょくちょうえん
直腸炎
直腸(腸の一番最後、肛門のすぐ内側の腸)の粘膜の炎症。原因は感染症や潰瘍性大腸炎など様々である
5人の医師がチェック 75回の改訂 最終更新: 2017.12.06

直腸炎の基礎知識

POINT 直腸炎とは

直腸炎は直腸(腸の一番最後、肛門のすぐ内側の腸)の粘膜の炎症のことです。原因は潰瘍性大腸炎・カンピロバクター腸炎・腸結核・潰瘍性大腸炎など様々です。主な症状は下痢や下血になります。 症状や身体診察に加えて、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を用いて診断します。治療は原因によって異なりますが、抗菌薬(抗生物質)や免疫を抑える薬を用います。直腸炎が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

直腸炎について

直腸炎の症状

直腸炎の検査・診断

  • 大腸カメラ下部消化管内視鏡検査
    • 直腸の粘膜に炎症が起こっていないかを調べる
    • 腸の他の部位も一緒に調べる
  • 組織診
    • 大腸カメラで見つけた炎症を起こしている組織の一部を切り取り、顕微鏡で原因を詳しく調べる

直腸炎の治療法

  • 治療は原則として原因となっている病気の治療を行う
    • 原因が細菌による感染症であれば抗菌薬を使う
    • 原因が放射線療法である場合や不明の場合は、炎症を抑える以下の様な薬を使うことがある
      • ステロイド薬(ヒドロコルチゾンなど)
      • メサラジン   など

直腸炎のタグ

直腸炎に関わるからだの部位