ちつとりこもなすしょう
腟トリコモナス症
トリコモナスという病原体の感染によって起こる炎症。腟や外陰を中心に痛みやかゆみといった症状が現れる
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最終更新: 2020.07.26
腟トリコモナス症の基礎知識
POINT 腟トリコモナス症とは
膣トリコモナス症はトリコモナス原虫による感染症です。主に膣や性器周囲に炎症を起こします。男性に感染しても症状がないことが多いですが、女性が感染したときの症状はおりものの増加・性器のかゆみや違和感・排尿時や性交時の痛みなどがあります。 尿や膣分泌液を採取して細菌検査することで診断します。治療は患部を洗浄した後に薬を用いて行います。ここで大切なのはパートナーが居る場合は、自分だけでなく相手も治療することになります。膣トリコモナス症が心配な人や治療したい人は、産婦人科・泌尿器科・感染症内科を受診して下さい。
腟トリコモナス症について
腟トリコモナス症の症状
- 感染後、5日〜1か月(平均約3週間)で症状が現れる
- ただし約50%は症状のない
無症候性 である
- ただし約50%は症状のない
- 男性の場合に起こる症状
- 症状がないことが多い
- 女性の場合に起こる症状
- おりものの増加(黄色っぽくて、泡立っているようなおりもの)
- 悪臭のあるおりもの
- 性器のかゆみやしみるような不快感
- 排尿時の痛み
- 性交時の痛み
腟トリコモナス症の検査・診断
細菌検査 :腟分泌物(おりもの)や尿の細菌 の種類を、顕微鏡で調べる
腟トリコモナス症の治療法
- 腟洗浄のあと、抗
原虫 薬を内服や腟錠で使用し、病原体を治療- メトロニダゾール、チニダゾール(抗原虫薬)
- 妊娠12週以内は使用してはならない(禁忌)
- 薬剤の成分が母乳から出てくるため、授乳している場合は授乳中止する
- メトロニダゾール、チニダゾール(抗原虫薬)
- 性
感染症 であり、パートナーの治療も必ず行う - コンドームを用いることで感染を予防することができる
腟トリコモナス症に関連する治療薬
メトロニダゾール製剤
- 細菌や原虫のDNAの切断作用などにより、抗菌作用や抗原虫作用をあらわす薬
- 細菌や原虫などが生命活動を行うには遺伝情報が刻まれたDNAが必要となる
- 本剤は細菌や原虫といった病原微生物に取り込まれた後、抗菌作用及び抗原虫作用をあらわす
- 本剤は細菌や原虫のDNA切断作用などをあらわす
- 本剤は原虫であるトリコモナスによる感染症の他、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)などの嫌気性細菌の感染症などで使用する