アナフィラキシーの治療について:アドレナリン注射や治療薬などの対処法
アナフィラキシーは数分で死亡することもあり、初期対応が極めて重要です。アナフィラキシーが疑われた時は、
目次
1. アナフィラキシーに対する治療にはどんなものがあるのか
アナフィラキシーの主な治療は次のものです。
- アドレナリン(エピネフリン)
- 副腎
ステロイド - 抗
ヒスタミン 薬 気管支 拡張薬- 大量輸液(点滴)
- 酸素投与
それぞれの治療については以下で詳しく説明していきます。
2. アナフィラキシーの治療①:アドレナリン(エピネフリン)
アドレナリンは興奮した時などに出る
アナフィラキシーは治療をしないと命に関わる病気であり、疑われた場合は即座にアドレナリン投与を行う必要があります。アナフィラキシーと診断された時や強く疑われる場合、アドレナリン0.01mg/kg(最大量は成人0.5mg、小児0.3mg)を筋肉注射します。アドレナリンは即効性がある薬なので、投与して数分から数十分で息苦しさや蕁麻疹などの症状が改善していきます。
また、アドレナリンには携帯型の自己注射薬である「エピペン®」というものもあります。これはアナフィラキシーを経験したことがある人に対して処方されるものです。アナフィラキシーが起こった時に自分で注射をすることができるので、
3. アナフィラキシーの治療②:ステロイド
アナフィラキシーの治療でステロイドを用いることがあります。アナフィラキシーに対するステロイドの効能としては喉頭浮腫の予防や血圧上昇効果などがあります。また、二相性アナフィラキシーの予防のため、ステロイドが使われることもあります。
ステロイドは塗り薬など様々な種類の製剤がありますが、アナフィラキシーの治療としては飲み薬や点滴薬のものを使います。具体的にはプレドニゾロン(商品名:プレドニン®など)、メチルプレドニゾロン(商品名:メドロール®など)、ベタメタゾン(商品名:リンデロン®など)などのステロイドを使います。
アナフィラキシーでステロイドを使用した時の副作用としては
4. アナフィラキシーの治療③:抗ヒスタミン薬
アナフィラキシーは
アナフィラキシーではクロルフェニラミン(商品名:ポララミン®など)やジフェンヒドラミン(商品名:レスタミン®など)、ファモチジン(商品名:ガスター®など)などを用います。
抗ヒスタミン薬をアナフィラキシーに用いることで蕁麻疹(じんましん)、血管浮腫、鼻や目の症状をやわらげる作用があるとされています。副作用は眠気、錯乱、呼吸抑制などがあります。
5. アナフィラキシーの治療④:大量輸液(点滴)
アナフィラキシーは強いアレルギー反応の結果、血管内に水分を留めておくことができず、血管の外に水分が漏れ出ます。これを医学用語で「血管透過性が亢進(こうしん)する」と呼びます。
血管透過性が亢進すると、血管内の水分が欠乏し、全身に血液を送ることができなくなります。そのため、アナフィラキシーでは血管内の水分を補うため点滴をする必要があります。
6. アナフィラキシーの治療⑤:気管支拡張薬
アナフィラキシーでは気道粘膜に浮腫(
7. アナフィラキシーの治療⑥:酸素投与
アナフィラキシーでは気道粘膜の浮腫が起こり、肺に十分な酸素が行き渡らなくなることがあります。アナフィラキシーの治療では酸素を補うために酸素投与を行います。