ぎつうふう

偽痛風

肩・肘・手首・股関節・膝・足などに、急激な関節の痛みが出現する病気。対症療法のみで、数日間で症状が改善することが多い。

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12人の医師がチェック 101回の改訂 最終更新: 2017.06.15

偽痛風の基礎知識

偽痛風について

  • 血液中の成分であるピロリン酸が体内で固まって、急激な関節の痛みが出現する病気
  • 突然関節に痛みが生じるという症状が「痛風」に似ていることから、「偽痛風」という病名になっているが、痛風とは別の病気(痛風は「尿酸」という物質が体内で固まることで起こる)
  • まれなケースとして、副甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌すると呼ばれる、首にある小さな臓器の異常が原因となることもある(副甲状腺機能亢進症

偽痛風の症状

  • 主な症状
    • 急激に関節が赤く腫れ上がり、強い痛みがでる
  • 症状が出やすい関節
    • 手首
    • 股関節
    • 足など
  • まれに首に痛みが出現する場合があり、痛みのために首を左右に回すことができなくなる
  • 場合によっては高熱を伴うこともある

偽痛風の検査・診断

  • 画像検査:偽痛風特有の骨の石灰化が起こっていないかなどを調べる
    • レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査
  • 関節の腫れが強い場合や、症状が典型的でない場合には、関節に注射をして内部に溜まった液体を検査することで、偽痛風かどうかを調べることができる

偽痛風の治療法

  • 痛み止めを飲みながら、症状の改善を待つことが基本的な治療方針
    • 数日から1週間程度で良くなることが多い
    • 痛みに応じて普段よりも多い量の痛み止めを使用したり、ステロイド薬副腎で作られるホルモンの1つ。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症や免疫反応を抑えることができるため、様々な病気の治療で用いられているという炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑える薬を使用することもある
  • 体が脱水になりやすい睡眠中や飲酒後に発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いが起きやすいため、寝る前や飲酒中には水分を十分に摂取することが大事
  • 痛風」は食事との関連性があるが、「偽痛風」は食事との関連性は低いと言われている
  • 1回切りでその後再発しない人もいるが、習慣的に発作を繰り返す場合もある

偽痛風の経過と病院探しのポイント

偽痛風かなと感じている方

偽痛風は、様々な関節に生じる痛みや熱感が特徴です。膝や肘、手首など手足の関節に特に多いです。膝が腫れたり、手首が腫れたりして受診をご希望の方は、整形外科のクリニックでの受診をお勧めします。

偽痛風に関連する専門科は整形外科ですが、痛みが強くて全く歩けない場合などは、救急科を受診する方もいます。救急科は多くの疾患に対応可能ですが、応急処置に留まることが多いため、もしご自身で歩いて受診できる状況であれば整形外科で専門家からの診察を受けることをお勧めします。

偽痛風の診断では、痛みの出方や腫れ方といった診察の結果に加えて、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査で関節内に異常が写らないかを確認します。たいていの場合はそれで診断がつくのですが、紛らわしい場合には、関節の注射(関節穿刺関節腔に針を刺す医療行為。関節に溜まった液体の除去や関節に薬液を注入することを目的とする)・CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査・MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査を行うケースがあります。そのような場合(特にCTやMRIを行う場合)ではクリニックだけで対応できないこともあるかもしれません。

夜間や土日祝日に病院を受診する際には注意が必要です。救急科が24時間受付をしていたとしても、整形外科や救急科の医師が常に院内に常駐しているとは限りません。専門外の医師だけでは診断が難しい場合もありますので、整形外科医がいるかどうかを受診前に病院に確認してから受診することも選択肢の一つです。

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偽痛風でお困りの方

偽痛風の治療は対症療法病気による症状自体を抑えるための治療。病気の根本の原因を治す治療(根本治療)と区別されるです。痛み止めや炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを抑える薬を使用しながら、自然に症状が良くなることを待ちます。病院によって受けられる治療が変わってくるということはありませんので、特別に専門的な医療機関を探して受診する必要はない病気です。

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