ろれつがまわらない
ろれつが回らない

ろれつが回らないの基礎知識

概要

ろれつが回らないのは、脳や神経が関係した症状です。ある時に突然症状があらわれた場合、脳梗塞脳出血など危険な病気の可能性が高いです。すぐに救急科、脳神経外科、神経内科の受診が必要です。徐々に症状があらわれた場合、少しずつ進行していく神経の病気が考えられますので、神経内科が適しています。

原因とメカニズム

人間が言葉をしゃべるとき、まず頭のなかの考えを言葉にして、喉の奥の声帯を震わせることで音を出し、口や唇・舌・頬を動かして形を変えることで、音として発することができます。ろれつが回らない、舌がもつれるのは、口や唇・舌・頬の筋肉が麻痺して、うまく動かせないことが原因です。

医学的には構音障害と呼ばれます。頭のなかの考えをうまく言葉に出来ない状態は、失語と呼ばれます。失語症にも様々なパターンがあり、ものの名前が出てこない場合や音を間違う場合(「とけい」を「めけい」と言う)、単語を間違う場合(「とけい」を「めがね」と言う)などがあります。

考えられる病気

あるとき突然起きた

脳卒中脳梗塞脳出血が考えられます。すぐに病院の救急科や脳神経外科、神経内科の受診が必要な状態です。

数時間から数日かけて徐々に悪くなった

脳卒中も可能性がありますが、他の神経の病気が考えられます。ギランバレー症候群多発性硬化症重症筋無力症、脳炎などが考えられます。神経内科が適しています。

数週間から数ヶ月かけて悪くなった

神経の病気の中でも、ゆっくり進行する病気が考えられます。例えばパーキンソン病ALS筋萎縮性側索硬化症)などです。脳腫瘍の可能性もあります。しかしこういった神経の病気の場合、例えば手足の力が落ちてくるなど、ろれつの症状以外が目立ちます。ゆっくり進行する病気で、ろれつの症状だけがあらわれることは少ないです。

顔に左右差がある

顔に左右差があり、「イー」と発音したときに片方の口がうまく横に開かない場合は顔面神経麻痺が考えられます。麻痺した側の口がうまく動かなくなり、食べ物や水がこぼれます。顔面神経麻痺の原因もいくつかあり、ベル麻痺やラムゼイハント症候群が多いです。神経内科や脳外科が適しています。

言葉が出てこない

言葉は出せるがうまく発音できないのが構音障害で、そもそも言葉自体がうまく出てこないのは失語症です。失語症にも様々なパターンがあり、ものの名前が出てこない場合や音を間違う場合(「とけい」を「めけい」と言う)、単語を間違う場合(「とけい」を「めがね」と言う)などがあります。

失語症は脳の病気が原因で、あるとき突然起きた場合は脳梗塞脳出血が考えられ、数日から数週間かけて悪くなる場合は脳腫瘍も考えられます。

意識状態が悪い

そもそも意識の状態が悪く、呼びかけに対する反応も悪く、ぐったりした状態でろれつが回らないこともあります。意識の状態が悪くなる原因は、脳卒中など頭の病気だけでなく、感染症や脱水、低血糖など全身の様々な病気の可能性があります。

緊急度の高い状態なので、すぐに救急車を呼んで病院を受診する必要があります。

怖い病気

脳卒中(脳梗塞、脳出血)

あるとき突然起こることが特徴的です。高齢者に多いです。頭痛、手足が動きにくい、意識状態が悪いなどの症状がある場合は、さらに脳卒中の可能性が高まります。必ずすぐに救急科や脳神経外科が必要です。

受診の目安

以下のような時は、危険な病気の可能性がありますので、すぐに受診が必要な状態です。 ・あるとき突然起きた
・頭痛がある
・ 手足が動きにくい
・意識状態が悪い

診療科

救急科

あるとき突然起きた場合は、脳卒中の可能性があります。救急科や救急車の要請が適しています。

神経内科

ろれつが回らないとき、一番受診に適している診療科です。あるとき突然起きた場合から、数ヶ月かけてゆっくり進行する場合まで、幅広く診察しています。

脳神経外科

脳卒中は診察できますが、ゆっくり進行する神経の病気の場合は神経内科の方が適しています。

検査

頭のCT、MRI

脳卒中脳梗塞脳出血)、脳腫瘍、神経の病気を診断するのに役に立ちます。

治療

原因の病気に対して、治療が行われます。

ろれつが回らない場合、リハビリを行うことが大切です。言語聴覚士(ST)という専門の医療職と一緒にリハビリを行うことができます。発音自体を良くする訓練だけでなく、ジェスチャーなどを使った意思表示など、構音障害を抱えながらも生活できるための工夫をすることができます。

セルフケア

ろれつが回らない場合は、病院を受診して適切な診断、治療を受けることがまず第一です。

その上で、リハビリに関しては自身で行うことができます。言語聴覚士とリハビリをしながら、自分の発声の課題を知り、改善するためのトレーニングを教えてもらって、自分でも積極的に行ってみてください。



関連するリンク

MEDLEYニュース新着記事