2017.12.27 | ニュース

乾癬にウステキヌマブで効果不十分だった人にグセルクマブの効果は?

268人の治療で検証

from The British journal of dermatology

乾癬にウステキヌマブで効果不十分だった人にグセルクマブの効果は?の写真

乾癬は特徴的な皮膚の症状などを現す病気です。治療には最近もさまざまな薬が登場していますが、効果不十分となる場合もあります。新たにグセルクマブの効果が試されました。

中等度から重度の乾癬に対してウステキヌマブ使用後の人の治療

グセルクマブを使った治療の研究結果が、専門誌『British Journal of Dermatology』に報告されました。

この研究は、中等度から重度の乾癬があり、以前にウステキヌマブを使ったけれども効果が十分現れなかった人を対象としています。ウステキヌマブ(商品名ステラーラ®)は日本でも既存治療で効果不十分な場合について承認されている治療薬です。

対象者871人がウステキヌマブを使用したのち、効果不十分(重症度を表すIGAスコアが2以上)となった268人がランダムに2グループに分けられました。

  • グセルクマブに切り替えるグループ
  • ウステキヌマブを続けるグループ

効果判定のため診察時ごとの基準(IGAスコアがグループ分け時点から2段階以上改善かつ0または1)が決められ、定期的な診察のうち基準を満たす改善が現れた回数が比較されました。

 

切り替えで改善あり

所定期間に、診察で目標以上の改善が確かめられた回数はウステキヌマブのグループで平均0.7回、グセルクマブのグループで平均1.5回となり、グセルクマブのほうが勝ると見られました。

ほかの基準で比較してもグセルクマブのほうが効果が勝ると見られました。

副作用について、グループ分けをしてから副作用やその他の原因による有害な出来事(有害事象)が現れた人はグセルクマブのグループで64.4%、ウステキヌマブのグループで55.6%でした。有害事象の中で最も多かったのは感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称でした。

 

グセルクマブに切り替えると有効?

乾癬に対するグセルクマブの研究を紹介しました。以前にウステキヌマブで効果不十分だった場合、ウステキヌマブを続けるよりもグセルクマブに切り替えるほうが平均して勝る結果となりました。

グセルクマブは日本では2017年に承認申請され審査中です。将来承認されれば、治療の選択肢に加わる可能性があります。

実際に効果を試した研究の条件や結果が報告されていることで、治療の見通しを立てるために参照することができます。

執筆者

大脇 幸志郎


参考文献

Efficacy and safety of guselkumab in patients with psoriasis who have an inadequate response to ustekinumab: results of the randomized, double-blind, phase III NAVIGATE trial.

Br J Dermatol. 2017 Jun 21. [Epub ahead of print]

[PMID: 28635018]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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