2016.02.21 | ニュース

脈が不揃いな「心房細動」の死亡リスクに男女差はあるのか?

437万人を検証
from BMJ (Clinical research ed.)
脈が不揃いな「心房細動」の死亡リスクに男女差はあるのか?の写真
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心房細動は一番一般的な不整脈の一種で、脳梗塞の原因のひとつです。心房細動によって起こる病気やその死亡リスクに性差はあるのでしょうか?英国の研究チームが今まで行われた研究の統合解析を行い、女性の方がより危険であると報告しました。

◆437万1714人を解析

研究チームは、30件の研究(対象者の合計4,371,714人)のデータから、心房細動による心血管疾患心筋梗塞脳梗塞など)および死亡のリスクの男女比を解析しました。

 

◆ 心房細動は女性の方がより危険

解析の結果、女性に心房細動があると、脳卒中、心血管死、心筋梗塞などの心臓病、心不全を引き起こすリスクが男性より高く、その中でも特に脳卒中のリスクは高く(1.99倍)、また全体としての死亡のリスクも男性より上がっていました(1.12倍)

 

この研究は今まで示唆されてきたことを確実にしたもので、性差がある理由としては女性の方が治療が不十分である、抗凝固薬による出血が多い(心房細動があると血のかたまりができるので脳梗塞を起こすことがあり、予防のため血液を固まりにくくさせる抗凝固薬が使われますが、副作用として出血のリスクがあります)などいろいろな可能性が考えられてきましたが、未だにほんとうのところは分かっていません。

心房細動については最近新しい処置法や抗凝固薬が続々と登場してきました。女性の場合はリスクが高いことをご注意になり、医師とともに治療の強度をどうするのかを考慮することが必要ではないでしょうか。

参考文献

Atrial fibrillation as risk factor for cardiovascular disease and death in women compared with men: systematic review and meta-analysis of cohort studies.

BMJ. 2016 Jan 19.

[PMID: 26786546]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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