2016.02.16 | コラム

変形性膝関節症で膝の痛みにサポーターは効くか?

リハビリの中での位置付けとともに
変形性膝関節症で膝の痛みにサポーターは効くか?の写真
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この記事のポイント

1.変形性膝関節症とは?
2.変形性膝関節症でサポーターを使うのはどんな時?
3.変形性膝関節症に対するサポーターの効果とは?

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減って、膝に痛みが出る病気です。日々、膝の痛みに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。このページでは変形性膝関節症の痛みに対して使われるサポーターについて解説します。

◆変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、加齢などによって膝の軟骨がすり減って、膝に痛みが出てくる疾患です。進行すると関節が変形し、痛みがひどくなって歩くことが難しくなることもあります。高齢者に多く、男性より女性に多いとされています。加齢による場合のほか、肥満、スポーツなども関係し、骨折や靭帯損傷などのけがに続いて起こる場合もあります。

主な症状は膝の痛みと変形です。はじめは、動き始めに膝に痛みが出ますが、休めばおさまることが多いです。徐々に、痛みがひどくなり、膝の曲げ伸ばしが難しくなり、正座ができなくなります。さらに安静にしていても痛みが続き、歩くことが難しくなる場合もあります。

 

◆変形性膝関節症でサポーターを使うのはどんな時?

変形性膝関節症に対して膝サポーターを使うことがあります。膝サポーターは装具療法と呼ばれる治療の道具で、装具療法は、リハビリの一種です。

 

変形性膝関節症に対するリハビリには以下のように多くの種類があります。

 

  • 運動療法

    • 筋力増強運動や、有酸素運動、ストレッチおよび関節可動域運動など

  • 徒手療法

    • 理学療法士などが、手で関節を動かしたり筋肉を動かしたりすることで治療する方法

  • 足底板挿入療法

    • 靴の中に特殊な中敷きを入れ、歩いている時にかかる関節の負担を軽減させる方法

  • 日常生活の動作の検証

    • 階段の上り下りや歩行などの日常生活に必要な動作で、痛みが出やすいものに関して、動作の方法を変えることや、家の環境を変えることを検討する方法

  • 装具療法

    • 膝サポーターを使って、膝の痛みなどを少なくする方法

  • 物理療法

    • 膝の痛みに対して、超音波や干渉波、ホットパック(患部を温める袋)といった物理的な働きかけを加える治療法

  • その他

 

また変形性膝関節症に対する治療としては、リハビリのほかに痛みを抑える薬や手術もあります。膝の状態や、日常生活にどんな妨げが出ているかを考えに入れて、医師や理学療法士などと相談することで、患者自身の希望に近い治療法を選ぶことができます。

状況によってサポーターを使うことも選択肢のひとつと言えます。

 

◆変形性膝関節症に対するサポーターの効果とは?

膝サポーターは膝の痛みを減らす可能性があり、変形性膝関節症の治療に推奨されています。また、運動療法を行う場合、特に足に体重をかける動作を練習する場合では、膝の負担を減らすためにサポーターを付けて行うことがあります。

 

変形性膝関節症の膝の痛みに対して、理学療法士などの専門家による助言のもと、運動療法を行うことが推奨されています。膝が痛いと運動がおっくうになりがちですが、まったく動かないと筋力が低下してしまいます。足の筋力をつけると、膝の痛みや機能が改善します。そこで膝サポーターも助けになります。

 

膝のサポーターは、様々な種類がありますが、主に以下のものがあります。

 

  • 保温を目的としたサポーター

  • 支柱付のサポーター

 

保温を目的としたサポーターは、レッグウォーマーのようなもので、値段が安く、つけ外しが簡単で、洗濯をしやすいものが多いですが、膝を固定したり支えたりする力は弱いです。ドラッグストアでも売られていて、値段は1000円前後のものが多いです。

支柱付のサポーターは、膝をしっかり支えてくれるため、膝への負担や痛みを減らす可能性があります。値段は高く、数万円しますが、医師の処方のもと、保険を使って費用負担を軽くして購入することもできます。

 

以上のように、膝サポーターは運動療法とも合わせて変形性膝関節症に対するリハビリの助けとすることができます。

 

参考:理学療法診療ガイドライン

注:この記事は2016年2月16日に公開されましたが、2018年2月13日に編集部(大脇)が更新しました。

執筆者

com

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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