2016.01.02 | ニュース

卵巣がんとベビーパウダーの関係

2,041人を分析

from Epidemiology (Cambridge, Mass.)

卵巣がんとベビーパウダーの関係 の写真

卵巣がんは、出産経験がないことや子宮内膜症と関連していることが知られています。今回の研究では、卵巣がんの発症とベビーパウダーの使用が関連している可能性を報告しました。

◆ベビーパウダーで卵巣がんを発症する危険性が増す?

ベビーパウダー(タルカムパウダー)は、ナプキンやタンポンなどによってかぶれたり痒みが出た場合に使われることがあります。このパウダーに使われているタルク(滑石)が体内に入ることで、発がん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある性があるのではないかという議論がされています。

今回の研究では、卵巣がんの患者2,041人を対象に、ベビーパウダーの使用との関連性を検証しました。

 

◆タルクの使用は卵巣がんの危険性と関連

以下の結果が得られました。

全体で、生殖器にタルクを使用することは、タルクを使った年数にともなって増える傾向を持って、リスクとオッズ比1.33(95%信頼区間1.16-1.52)で関連していた。

卵巣がん発症症状や病気が発生する、または発生し始めることした人では生殖器にタルクを使用していた人が多かったという結果でした。

 

タルクを使用している人に共通して、卵巣がんを発症する危険性を増す何か他の要因が関連している可能性があるため、今回の研究結果だけでは、因果関係を述べることはできません。今後、そのメカニズムが検証されることを期待します。なお、この結果はタルクを生殖器周辺に使用した場合であるため、その他の部位に使用することの影響は不明です。

執筆者

Shuhei Fujimoto


参考文献

The association between talc use and ovarian cancer: a retrospective case-control study in two US states.

Epidemiology. 2015 Dec 17

[PMID: 26689397]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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