2015.12.17 | コラム

「切断」と「離断」の違いって?知っておくと理解が深まる手術用語9個

術式名に入っている用語の解説
「切断」と「離断」の違いって?知っておくと理解が深まる手術用語9個の写真
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術式名には様々な専門用語が含まれています。正しい理解で手術に臨むために、術式名に含まれる手術の専門用語について解説します。

◆説明と同意

自身や家族などが手術を受けることになった場合、医師から詳しい説明をうけます。これを医学用語で「インフォームドコンセント」「ムンテラ」などと言いますが、説明を聞いた上で納得し、同意することで手術が行われます。

医師は患者に説明する時、できるだけわかりやすい言葉を用いて説明しています。しかし、そこには無意識に医学用語がちりばめられている場合も少なくないでしょう。このような場合、医師の説明と患者の理解に食い違いが発生する場合もあり得ます。こうした食い違いを無くすためにも、説明を受ける前にいくつかの用語をあらかじめ知っておくと、説明に対する理解が深まることでしょう。

 

◆術式名に入っている用語の解説

手術には基本的に名前が付いています。例えば「胃切除術」「胃全摘術」など、一言で胃の手術と言ってもその術式は様々で、全て目的が異なります。名は体を表すと言いますが、術式名もその手術の内容を物語っています。これらの、術式名に入っている医学用語について、幾つか解説します。

  • 全摘(ぜんてき):目標臓器を全部摘出すること。(例:胃全摘術、子宮全摘術)
  • 切除(せつじょ):目標臓器を半分だけ、3ぶんの1だけといったように、部分的に切り離して取り除くこと。(例:胃切除術、乳房切除術)
  • 亜全摘(あぜんてき):目標臓器の一部を残してその他を取り除くこと。切除とほぼ同義語。(例:胃亜全摘術)
  • 摘出(てきしゅつ):目標となる組織や臓器を体の外に摘まみ出すこと。(例:胆のう摘出術、卵巣摘出術)
  • 核出(かくしゅつ):臓器にある、目標となる組織(腫瘍など)をくりぬいて取り除くこと。(例:子宮筋腫核出術)
  • 切開(せっかい):切り開くこと。切り開くことで症状改善を図ることが目的であったり、切り開いて中身を取り出すことなどが目的となる。(例:鼓膜切開術、帝王切開術)
  • 郭清(かくせい):の切除の際に、周囲のリンパ節を取り除くこと。リンパ節郭清という。
  • 切断(せつだん):何かの途中で切り離すこと。(例:下肢切断術…この場合、下腿の骨を途中で切り離すこと)
  • 離断(りだん):何かと何かの間を切り離すこと。(例:膝関節離断術…この場合、膝の関節で大腿骨と脛骨の間で下肢を切り離すこと)

 

◆積極的に質問を!

医師やその他医療従事者からの説明の中で、分からない用語や説明があったとしたら、そのまま流さずに積極的に質問しましょう。というのも、医療従事者間で専門用語を日常的に頻用しているため、「これは誰でも知っている言葉」と思い込んで無意識に使用している場合が意外に多いのです。とはいえ、なかなか質問できない場合も多いと思います。そんな時はMEDLEY病気事典も活用してみてはいかがでしょうか。

執筆者

名原 史織

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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