2015.11.30 | ニュース

痛みの種類によって痛み止めの効果は違う?

過去の研究を分析
from The Cochrane database of systematic reviews
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痛みの種類のなかで、神経に直接障害が及ぶことにより生じるピリピリ、チクチクとした痛みを特徴とする神経因性疼痛があります。研究グループは、過去の文献から慢性的な神経因性疼痛者に対する痛み止めの効果を調べました。

◆過去の文献から痛み止めの効果を検証

神経因性疼痛は、神経に何かしらの異常が起こり、それが原因で見られる痛みのことです。一部はヘルペス属ウイルス水痘帯状疱疹ウイルスなど)の感染後にも起こることがあります。その特徴のひとつとして、痛み止めである非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が効きにくいことが報告されています。

 

研究グループは、神経障害またはウイルス感染後の痛みを伴う慢性腰痛患者を対象とした2つの研究をまとめ、NSAIDs(飲み薬)の効果を調べました。

 

◆NSAIDsが有効かは不明

研究の結果を以下に示します。

NSAIDsによって有意な痛みの軽減を示さなかった。

この結果は、NSAIDsに痛みを抑える効果が確かめられなかったことを示しています。

筆者らは、「神経因性疼痛の治療に飲み薬のNSAIDsを用いることを、有効であるということも、逆に使うことは間違いであるということを言える根拠はなかった」と結論付けています。

 

神経因性疼痛は、そのメカニズムや治療法が確立されていない病気のひとつです。早期にそれらが解明されることが望まれます。

執筆者

NK

参考文献

Oral nonsteroidal anti-inflammatory drugs for neuropathic pain.

Cochrane Database Syst Rev. 2015

[PMID: 26436601]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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