◆過去の研究を統合
研究班は、過去の研究を検索し、子どもの喘息の重症度と受動喫煙の関係を調べたものを集め、データを統合しました。
◆受動喫煙で入院増加
次の結果が得られました。
喘息と副流煙曝露のある子どもは、喘息があるが副流煙曝露はない子どもに比べて、喘息による入院が2倍起こりやすかった(オッズ比1.85、95%信頼区間1.20-2.86、P=0.01)。
喘息がある子どもでは、受動喫煙がない場合に比べて、受動喫煙があると喘息のために入院することが多くなるという結果でした。
喫煙者だけでなく、副流煙を吸い込んだ周りの人にも、さまざまな悪影響があることが知られています。この結果はその一端を改めて確かめたと言えるかもしれません。
執筆者
Effects of secondhand smoke exposure on asthma morbidity and health care utilization in children: a systematic review and meta-analysis.
Ann Allergy Asthma Immunol. 2015 Sep 18 [Epub ahead of print]
[PMID: 26411971]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。