2015.07.10 | ニュース

子どものアレルギー症状を減らした食べ物は?ファストフードは喘息に特徴的な症状の増加と関連

コロンビア3千人の観察研究
from Nutrients
子どものアレルギー症状を減らした食べ物は?ファストフードは喘息に特徴的な症状の増加と関連の写真
(C) Max Topchii - Fotolia.com

子どもによく見られるアレルギーの症状と食習慣の関係がしばしば議論されます。コロンビアの子どもを対象にした研究で、喘息などのアレルギー反応によって起こる代表的な症状である喘鳴や、鼻炎、湿疹と食習慣の関連を調べたところ、新鮮な果物、豆類、ジャガイモを多く食べる子どもでは症状がある割合が小さく、ファストフードを多く食べる子どもでは症状がある割合が大きいという結果が出ました。

◆6歳から7歳の子どもが対象

研究班は、コロンビアの6歳から7歳の子ども3,209人を対象として、12種類のグループの食品を摂取する頻度と、湿疹喘鳴、鼻炎の症状を調べ、統計解析を行いました。

 

◆果物、豆、ジャガイモで症状減

調査から次の結果が得られました。

湿疹は週当たり3回以上の新鮮な果物(調整オッズ比0.64、95%信頼区間0.49-0.83、P=0.004)および豆類(調整オッズ比0.62、95%信頼区間0.47-0.80、P<0.001)の消費と負の関連があった。現在の喘鳴はジャガイモの摂取(調整オッズ比0.44、95%信頼区間0.31-0.62、P=0.005)と負の関連があり、ファストフードの消費と正の関連があった(調整オッズ比1.76、95%信頼区間1.32-2.35、P=0.001)。

新鮮な果物、豆類を多く食べる子どもで湿疹が少なく、ジャガイモを多く食べる子供で喘鳴が少なく、ファストフードを多く食べる子供では喘鳴が多くなっていました

 

この研究の方法では、アレルギーの症状が原因で食べ物が偏った可能性や、ファストフードを多く食べる背景にアレルギーを誘発する別の要因があった可能性なども考えられ、必ずしも果物や豆類がアレルギーを予防するとは断定できません。

また、コロンビアで得られた結果は、食習慣が似た地域には当てはまりやすいかもしれませんが、日本でも同様かどうかはわかりません。コロンビアの子どもに何が起こっているのかは、食習慣とアレルギーの関係、またコロンビアの生活環境についてのより多くの情報とあわせて考える必要がありそうです。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

A Traditional Diet Is Associated with a Reduced Risk of Eczema and Wheeze in Colombian Children.

Nutrients. 2015 Jun 25

 

[PMID: 26121530]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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