2015.10.30 | ニュース

ファストフード店でカロリー表示、子どもの肥満予防になるか?

ランダム化比較試験により検証
from Pediatrics
ファストフード店でカロリー表示、子どもの肥満予防になるか? の写真
(C) Prod. Numérik - Fotolia.com

ファストフードはカロリーが多く、食べ過ぎは肥満につながります。カロリー量を知ることで、消費者の行動には影響があるのでしょうか。今回のアメリカの研究では、親が子どもに食べさせるものへの効果を検証しました。

◆メニューへのカロリー表示の効果を検証

今回の研究は、1000人の親に、ファストフードのメニューを見せて、子どもに食べさせるものを注文してもらいました。メニューへのカロリー表示方法を提供する3群と対照群の計4群にランダムに分け、注文されるものへの効果を検証しました。

カロリー表示の方法は、以下の3種類としました。

  • カロリーのみを表示
  • カロリーとそれを消費するのに必要な歩く時間を表示
  • カロリーとそれを消費するのに必要な歩く距離を表示

 

◆カロリー表示をするとカロリー摂取量が減少

以下の結果が得られました。

メニューにカロリーを表示しなかった親は1294カロリーであった一方、カロリーのみを表示した親は1066カロリー、カロリーと歩く時間を表示した親は1060カロリー、カロリーと歩く距離を表示した親は1099カロリーの食べ物をオーダーした(p=.0001)。

メニューにカロリー表示をすると、しないよりもファストフード店で頼むカロリー量が減ったという結果でした。カロリー表示と歩く時間、歩く距離を組み合わせても、カロリーの摂取量に大きな効果は見られませんでした。

 

アメリカでは、肥満を理由にファストフード店を相手取って裁判が起きたこともあります。カロリー表示によって、肥満の予防ができるのであれば、試してみる価値はあるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Potential effect of physical activity calorie equivalent labeling on parent fast food decisions.

Pediatrics. 2015 Feb

[PMID: 25624379]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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