2015.05.26 | ニュース

喘息の子どもを持つ親に電話で情報提供

米国ワシントン大学の研究班が948の家庭で比較
from The Journal of allergy and clinical immunology
喘息の子どもを持つ親に電話で情報提供の写真
(C)Artsem Martysiuk - Fotolia.com

子どもの喘息は子ども自身にとっても、家族にとっても辛い問題です。生活習慣の改善を含め、いろいろなケアの方法がありますが、どれも長期間にわたって根気よく続ける必要があり、家庭でもできる、効果の高いケアが望まれます。アメリカの研究で、喘息のケアを電話で指導するという方法により、症状を減らすことができたという結果が報告されました。

◆12か月の電話指導を通常のケアと比較

研究班は、喘息がある3歳から12歳の子どもを研究の対象としました。対象となった462の家庭は電話指導を、486の家庭は通常のケアを、それぞれ12か月間受けることとされました。

電話指導のグループでは、喘息の子どもの両親が、トレーナーから電話で喘息のケアの指導を受け、また医師との協力を促されました。

 

◆症状のない日が1年のうち21日増

12か月のケアの結果、電話指導のグループと通常ケアのグループで次のような違いがありました。

12か月後、電話指導を受けたグループではまったく症状の出ない日が通常のケアのグループよりも20.9日(95%信頼区間9.1-32.7)多かった。救急部受診数には違いがなかった。

電話指導のグループでは12か月のケアの期間中、まったく症状のない日が平均して20.9日多いという結果でした。

また、電話指導が終了したあとにも次の違いがありました。

24か月後、救急部受診数は減少し(子ども1人あたり平均-0.28回、95%信頼区間-0.5から-0.02)、電話指導によって遅れて出る効果が示唆された。

ケア開始から24か月後までに、病院の救急を受診した回数は、電話指導のグループのほうが少ないという結果でした。

 

電話指導の効果を示唆する結果が得られ、家庭での日々のケアが助けられることにつながるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

A cluster-randomized trial shows telephone peer coaching for parents reduces children's asthma morbidity.

J Allergy Clin Immunol. 2015 May

[PMID: 25445827]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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