2015.09.22 | ニュース

2型糖尿病で血糖値だけでなく体重も減らす、リラグルチドの効果とは

2型糖尿病患者を対象にランダム化比較試験を実施
from JAMA
2型糖尿病で血糖値だけでなく体重も減らす、リラグルチドの効果とはの写真
(C)evgenyb- Fotolia.com

2型糖尿病の治療に使われるリラグルチドという薬は、血糖値を下げる効果のほかに、体重を減らす効果もあると言われています。今回の研究は、リラグルチドが体重を減らす効果を検証しました。

◆用量が異なるリラグルチド2種類と対照群の3群にランダムに振り分け

9つの国、計126施設で、肥満傾向の2型糖尿病患者846人を、3.0mgのリラグルチド治療を行う群、1.8mgのリラグルチド治療を行う群、対照群の3群にランダムに分けました。

リラグルチド群は1日1回の皮下注射としました。 いずれの群でも、1日500kcalに制限した食事と1週間に150分以上の運動を行いました。

 

◆リラグルチド治療が体重減少に有効

以下の結果が得られました。

体重減少は、リラグルチド(用量3.0mg)で6.0%(6.4kg)、リラグルチド(用量1.8mg)で4.7%(5.0kg)、対照群で2.0%(2.2kg)であった(リラグルチド3.0mg vs 対照群の差の推定値:-4.00%[95%信頼区間-5.10%から-2.90%]、リラグルチド1.8mg vs 対照群:-2.71%[95%信頼区間-4.00%から-1.42%]、どちらもP<0.001)。

胃腸障害はリラグルチド1.8mgと対照群に対して、リラグルチド3.0mgでより多く報告された。膵炎は報告されなかった。

2型糖尿病患者にリラグルチド治療を行うと、食事・運動だけの治療よりも体重が減少しました。また、体重が5%以上減少した人、10%以上減少した人の割合もリラグルチド治療を行った群でより多いという結果でした。

筆者らは、「2型糖尿病で過剰体重や肥満の患者では、毎日リラグルチド(3.0mg)を皮下注射すると、対照群と比べて、56週間にかけて体重が減少した。」と述べています。

 

糖尿病患者の体重減少は血糖管理の面からも重要であると言われています。薬を用いて、さらに食事制限や運動により体重管理ができるのであれば、血糖値をコントロールする多くの薬の中で、リラグルチドの利点と考えることができるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Efficacy of Liraglutide for Weight Loss Among Patients With Type 2 Diabetes: The SCALE Diabetes Randomized Clinical Trial.

JAMA. 2015 Aug 18

[PMID: 26284720]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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