2015.08.23 | ニュース

抗がん剤の副作用から肺を守る、パレコキシブの効果とは

中国でラットの実験
from Scientific reports
抗がん剤の副作用から肺を守る、パレコキシブの効果とはの写真
(C) Mihai Simonia - Fotolia.com

パクリタキセルは胃がんや乳がんなどに対する効果が知られていますが、間質性肺炎などの副作用にも注意が必要とされています。中国の研究で、炎症を抑える薬のパレコキシブが、ラットの肺のパクリタキセルによる変化を抑えたことが報告されました。

◆パクリタキセルのみ投与とパクリタキセル+パレコキシブを比較

研究班は、ラットにパクリタキセルを注射した場合と、パクリタキセルとパレコキシブの両方を注射した場合とで、肺の変化を観察しました。

 

◆パレコキシブでダメージが軽減

パクリタキセルを注射したラットでは、肺の組織に変化が観察され、薬を与えないラットに比べて、血液中の酸素が少なく、二酸化炭素が多くなっていました。対して、パクリタキセルとパレコキシブを注射したラットでは、組織の変化がより少なく、血液中の酸素・二酸化炭素の量は薬を与えないラットと同程度になっていました。

 

動物実験の結果が人間にも当てはまるとは限りませんが、がん化学療法中には全身のケアに注意が必要であり、副作用の心配を減らす方法があれば助けになるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Paclitaxel-induced lung injury and its amelioration by parecoxib sodium.

Sci Rep. 2015 Aug 10

[PMID: 26256764] http://www.nature.com/articles/srep12977

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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