2015.08.22 | ニュース

ビール1本でも?飲酒習慣のある女性で多かったがんとは

13万人を20年以上追跡

from BMJ (Clinical research ed.)

ビール1本でも?飲酒習慣のある女性で多かったがんとはの写真

がんの一部は多量飲酒によってできやすくなると言われています。アメリカの調査データの解析から、少量の飲酒習慣とがん発症の関連が報告されました。

◆1980年以来の追跡データ13万人分を解析

研究班は、アメリカで1980年と1986年に始まった2件の大規模追跡調査のデータを使い、女性88,084人と男性47,881人について、飲酒量とがん無制限に増殖して周囲へ広がる、異常な細胞(がん細胞)による病気。塊となって腫瘍を作る固形がんと、白血病のように血液中にがん細胞が存在する血液がんがある発症症状や病気が発生する、または発生し始めることの関連を解析しました。

 

◆女性では少量飲酒で乳がん増加

次の結果が得られました。

3,144,853人年の追跡において、女性で19,269件、男性で7,571件(進行していない前立腺がんを除く)のがんの発症が報告された。

推測によって定義したアルコール関連がんについて[...]女性に対しては、5-14.9g/日のアルコール消費でさえ、乳がんの増加によって、アルコール関連がんのリスク増加と関連した(相対リスク1.13、95%信頼区間1.06-1.20)。

アルコールが関係すると考えられていたがんは、男性については少量の飲酒との関連が見られませんでしたが、女性では1日あたりアルコール5gから14.9gの消費があると、乳がんなどが多くなっていました

 

350mlの缶ビール1本はおおむねアルコール14g程度を含んでいます。少量の飲酒が心筋梗塞脳卒中などを減らす場合があるという研究もありますが、単純に「少しの飲酒なら体に良い」とも限らないのかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎


参考文献

Light to moderate intake of alcohol, drinking patterns, and risk of cancer: results from two prospective US cohort studies.

BMJ. 2015 Aug 18

[PMID: 26286216]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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