2015.09.08 | ニュース

膵炎は飲酒によりリスク増大、1日あたり日本酒2.5合分またはビール1.2L分以上で危険

メタアナリシスにより検証
from JOP : Journal of the pancreas
膵炎は飲酒によりリスク増大、1日あたり日本酒2.5合分またはビール1.2L分以上で危険の写真
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飲酒による膵炎の発症リスクが高まることは想像に難くないですが、どの程度の飲酒量でそのリスクは高まるのでしょうか?『急性膵炎診療ガイドライン2015』で引用されている、2009年の論文を紹介します。

◆飲酒量と膵炎の発症との関連を検証

今回の研究は、飲酒量と膵炎の発症に関する6つの研究から、どの程度の飲酒量が膵炎の発症リスクに関連するか検証しました。

膵炎に対する飲酒量の影響は、1杯をエタノール12g分(ビール350ml缶1本弱分)と換算した場合に、1日あたり0から2杯、2から4杯、4杯以上の3群に分類した分析も行われました。

 

◆膵炎は1日4杯以上の飲酒でリスク増大

以下の結果が得られました。

アルコール消費量の平均と膵炎の間に、単調でおよそ指数関数的な用量反応関係が示された。

しかしながら、カテゴリー分析では、より低い飲酒量のカテゴリーでは有意な上昇は見られず、1日4杯が明確な閾値であった。

[...]、飲酒をしない人と比べて、1日4杯より多くアルコールを消費する人は、膵炎のリスク増大と有意に関連していた(相対リスク2.5、95%信頼区間2.0-3.1、p<0.001)。

膵炎の発症リスクが増大する飲酒量は、1日4杯以上でした。

 

この結果も踏まえて、『急性膵炎診療ガイドライン2015』では、「1日4ドリンク(エタノール48g)以上の飲酒では、膵炎発症リスクは2.5倍になる。」と記載されています。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Alcohol as a risk factor for pancreatitis. A systematic review and meta-analysis.

JOP. 2009 Jul 6

[PMID: 19581740]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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