食塩摂取量、BMI、多量飲酒は高血圧と関連する

高血圧治療ガイドラインでは、血圧を下げるためには食塩摂取量を減少させることも重要であることが記載されています。今回は、その元となった、食塩摂取量、BMI、多量飲酒が血圧と関連するという1988年の論文を紹介します。
◆ナトリウム排出量と血圧の関連を検証
この調査では、世界52施設から10,079名を対象に、24時間の蓄尿を行い、尿中のナトリウムの排出量と血圧の関連性を検証しました。
尿中のナトリウム排泄量は、体内の塩分が一定に保たれていることを考慮すると、食塩摂取量を反映すると考えられます。
◆52施設中48施設で、ナトリウム排出量と血圧が関連
調査の結果、以下のことを報告しました。
個々の対象者(各施設内)においては、血圧とナトリウム
電解質 は有意 に関連していた。4つの施設では、ナトリウム排出量はとても低く、血圧は低く、年齢に伴う血圧の上昇もほとんどないまたは見られなかった。 その他の48施設のナトリウムは、年齢に伴って血圧の上昇と有意に関連したが、血圧の中央値や高血圧者の割合とは関連しなかった。
体格指数と多量飲酒は個々の対象者において、血圧と強く有意な独立した関連を示した。
食塩摂取により尿中に排出されたナトリウムの量と血圧は関連していたという結果でした。
また、体格指数(
高血圧治療
執筆者
Intersalt: an international study of electrolyte excretion and blood pressure. Results for 24 hour urinary sodiumand potassium excretion. Intersalt Cooperative Research Group.
BMJ. 1988 Jul 30
[PMID: 3416162]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。