脂肪肝で腎臓病のリスクが増加
脂肪肝になりそのまま放っておくとどのような疾患のリスクが増えるのでしょうか?今回紹介する論文は、脂肪肝によって起こりやすくなると言われる慢性腎臓病との関連を検証した2008年の論文です。
◆慢性腎臓病に関連する要因を検証
今回の研究は、8,329名の
◆非アルコール性脂肪性肝疾患は慢性腎臓病のリスクを1.55倍に増大させる
調査の結果、以下のことを報告しました。
非アルコール性脂肪肝疾患は、CKDへの進行と関連していた(調整していない相対リスク2.18、95%信頼区間1.75-2.71)。そしてその関連性は、年齢、GFR、
トリグリセリド 、HDLコレステロール で調整したあとも有意 のままであった(調整済み相対リスク[aRR]1.55、95%信頼区間1.23-1.95)。
非アルコール性脂肪性肝疾患により慢性腎臓病となるリスクが1.55倍になるという結果でした。
以前に、脂肪肝と
『NAFLD/NASH
執筆者
Nonalcoholic fatty liver disease predicts chronic kidney disease in nonhypertensive and nondiabetic Korean men.
Metabolism. 2008 Apr
[PMID: 18328362]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。