えぬえーえふえるでぃー/なっしゅ(ひあるこーるせいしぼうせいかんしっかん/ひあるこーるせいしぼうせいかんえん)
NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)
アルコール以外の原因で中性脂肪が肝細胞に蓄積している状態がNAFLD、そして肝臓に炎症が起きている状態がNASH
5人の医師がチェック 188回の改訂 最終更新: 2017.12.06

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)の基礎知識

POINT NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)とは

アルコール以外の原因で中性脂肪が肝細胞に蓄積している状態を非アルコール性脂肪性肝疾患といい、それによって肝臓に炎症が起きている状態を非アルコール性脂肪性肝炎といいます。主な症状は食欲不振・だるさ・全身のむくみ・手の震え・黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などです。 症状や身体診察に加えて、血液検査・超音波検査・CT検査などを用いて診断します。また、診断が難しい場合には肝臓の一部を採取して顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。有効な治療法はありませんので、生活習慣を改善して進行を予防することになります。NAFLD/NASHが心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)について

  • NASH(ナッシュ)は脂肪肝の一種であり、以下の特徴をもつ
  • 明らかな原因は不明であるが、何らかのストレスが肝臓に掛かった状態がきっかけとなると考えられている
    • 過剰な脂質
    • 活性酸素
    • 炎症性サイトカイン
  • Nonalcoholic steatohepatitis(非アルコール性脂肪性肝炎)を略してNASHという
  • 肝細胞の障害や、遺伝要因によって発症する
  • 軽症のまま済む場合もあれば、肝硬変になるものまで幅広い症状を示す
  • 発症の平均年齢は70歳くらい
    • 男性にやや多い

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)の症状

  • 初期には症状がでないことが多いが、進行して肝硬変に至ると以下の様な症状が生じる
    • 食欲不振
    • だるさ、疲れやすさ、息切れ
    • 体重の変動(腹水による体重増加や、全体的な痩せなど)
    • 全身のむくみ
    • 手の震え
    • 黄疸

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)の検査・診断

  • 飲酒歴の問診
  • 画像検査:肝臓の形や大きさや脂肪の沈着して言う程度、腫瘍の有無を調べる
    • 腹部超音波検査
    • 腹部CT検査
  • 血液検査
    • 肝炎ウイルスが感染していないかを調べる
    • 酵素(AST、ALT、γ-GTPなど)の異常やその程度を調べる
  • 腹腔鏡
    • カメラを通して直接肝臓の状態を観察する
  • 生検
    • 肝硬変になっていないかの確認のために行われることがある

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)の治療法

  • 日常生活の改善
    • 食事内容
    • 運動習慣
  • 薬物療法 
    • ビタミンEを飲むと効果があるという報告がある
  • 肥満や生活習慣病が改善されないと、肝硬変など重症化するケースがある

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)の経過と病院探しのポイント

NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)が心配な方

NAFLD、そしてNASH脂肪肝の一種です。通常「脂肪肝」と言った時には、大量にお酒を飲む人を除き、このNAFLD(そしてNASH)を指すことが多いです。

これらの病気では特に自覚症状がなく、健診で腹部エコーの検査を行って見つかる場合が多い疾患です。血液検査でも肝臓の値が上がりますので、それだけでNAFLD/NASHと診断できるわけではないのですが、脂肪肝の疑い、と言われたことがある方も多いと思われます。

脂肪は余ったエネルギーを蓄える先ですので、食事量に対して運動などで使用する量が不足しているとNAFLD/NASHになります。お酒が原因でなるアルコール性の脂肪肝もありますが、アルコールを摂らなかったとしてもカロリーのあるものを摂り続けていれば脂肪肝NAFLD/NASH)に至ります。

この病気を放置すると肝硬変肝臓がんになることがあります。食べ過ぎ、飲み過ぎの自覚があってNAFLD/NASHが心配な方は、一度お近くの内科、消化器内科を受診して腹部エコーの検査で確認することをお勧めします。消化器内科のクリニックであれば、腹部エコーがあってその場で検査が受けられるところが大半です。腹部CTでも脂肪肝は分かりますので、もし何らかの別の理由で撮影済みのCTがある方は、その画像で脂肪肝になっているかを医師にたずねてみるのも良いでしょう。腹部CTであれば大方の場合、肝臓も含めて撮影をしていますし、正確な診断はできないものの肺を撮影する胸部CTでも肝臓の上半分を含めて撮影するため、脂肪肝かどうかの当たりをつけることは可能です。

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NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪性肝炎)でお困りの方

NAFLD/NASHは、生活習慣病の一種です。特別な薬があって、それを飲み続ければ治る、というものではありません。アルコール摂取量が多い方は禁酒・節酒すること、食事量が多い方は食事制限をすること、運動不足の方は週に3-4回、通勤ついでのウォーキングでも構わないので習慣的な運動を行うことが勧められます。このような形で生活習慣を見直すことで、NAFLD/NASHを始めとする脂肪肝は治る病気です。

具体的な運動療法、食事療法の目安や、肝硬変に至っていないか通院してチェックする意味も含めて、かかりつけ医を作るのが良いでしょう。持続的な通院が必要となりますので、何よりも主治医との相性や病院の通いやすさが重要です。医師によって治療方針が大きく変わってくる病気ではありませんので、信頼できて、日常生活の悩みをしっかり相談できる主治医を見つけることがとても大切です。

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