2015.08.13 | ニュース

肩腱板損傷を治療する「増殖療法」、その効果は?

韓国の観察研究
from Archives of physical medicine and rehabilitation
肩腱板損傷を治療する「増殖療法」、その効果は?の写真
(C)Sebastian Kaulitzki - Fotolia.com

肩に強い力が加わったときなどに、「腱板」という筋肉の集まりが傷ついてしまい、動かしにくさや痛みの症状を起こすことがあります。この治療として、炎症を起こす物質を注入し、組織の回復を刺激する「増殖療法」を行った結果が報告されました。

◆増殖療法を受けた人と受けなかった人を後ろ向きに比較

韓国の研究班は、研究に参加した施設で肩腱板損傷に対して増殖療法を受けた人と、通常の治療を受けた人を比較して、治療の効果を調べました。

 

◆痛み、機能に改善あり

次の結果が得られました。

1年のフォローアップのうちに、治療群の57人の患者と対照群の53人の患者が解析の対象となった。

対照群と比べて、治療群ではVAS-week、SPADI、肩外転筋の等尺性筋力と、屈曲、外転、外旋の能動的可動域に有意な改善が見られた。有害事象はなかった。

増殖療法を受けた人では、痛みや関節を動かせる範囲などが、通常の治療を受けた人よりも改善していました

 

増殖療法は日本では標準的ではありませんが、このように効果を報告した研究もあります。効果が確かだと認められれば、治療の選択に加わってくるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Prolotherapy for refractory rotator cuff disease: retrospective case-control study of one year follow-up.

Arch Phys Med Rehabil. 2015 Aug 5 [Epub ahead of print]

[PMID: 26254952]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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